(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

片方に偏ると気持ち悪い

昨日、自宅で仕事しており、テレビをBGMがわりにつけていた。すると、SMAP草なぎメンバーが復帰ということで、各局の情報番組(笑)が報じていたわけだが、非常に気持ち悪い。
何と言うか、ヨイショが過ぎる。謹慎があけた瞬間から、見事なジャニーズ美談祭り。何で美談になってるんだ、もろもろが。ま、別にいいんだが、極端すぎるだろ、いくらなんでもよー。
どんな話でもバランスというものが必要なわけだ。どっちか片方だとおかしいし、おかしいからこそ気味が悪い。一方的な罵声もアレだし、一方的な賞賛もアレだ。けなす人がいる一方で、ほめる人がいて丁度いい。どっちみち真ん中の意見なんて目立たないわけだから、両極端の意見がある中で、結果的にバランスがとれてましたっていう方が落ち着く。
とはいえ、別に草なぎメンバーには悪意はないし、むしろ「シンゴーシンゴー」とかのネタで楽しませてくれてありがとうくらい言うべきであるし、家宅捜索でアナログテレビが発見されたという香ばしい地デジ大使っぷりには、ハナマルをいくつあげてもあげたりないくらいだ。満点である。
けれどもだ。こうも一方的に美談に仕立て上げられてしまうと、「そんないい話でもねえだろう」と思う。要するに「酔っ払った結果、丸裸になって大騒ぎをしたアイドルがいました」という話なわけで、これに関わる本人やSMAPメンバーの話を「美談」にするというのは、妙なマスコミの偏向以外のナニモノでもないような。
せいぜい謹慎が終わり、復帰した話題の扱いとしては、フォローしたメンバーがいて、「今後頑張ってくださいね」で終わりくらいのはずだろう。それを各局こぞって「SMAPのメンバーの友情に支えられ」みたいな構図をつくるから気持ち悪い。そういう構図は実際にあっただろうが、賛美してどうするよ。むしろフォローしなければいけない場面だし、フォローなしはグループとしてありえない。フォローしたことを「やさしいのう」とは思うが、別にエラくはないだろ、エラくは。
何と言うか、もっと中立的な話はできんのか。良いことも悪いことも報じた上で、「今後頑張ってね」て締めるという術はないもんか。ジャニーさんやらメリーさんやら喜多川やら藤島やら知らんが、みんな気をつかいすぎだろ。もうちっと普通に扱えないもんか。客観的に取り上げられないもんか。
丸一日自宅で軟禁状態にされ、テレビ漬けにされたからこそ思った話なのかも知れないが。偏るなら、もっと逆側にも偏れよ。