(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

存在感がありすぎる下位打者

個人的にラーメンとかそばに入ってるわかめとかこんぶが好きじゃない。相性の問題として、あんまり合わないと思ってる。
いや、海藻自体は好きなんですよ。わかめの酢の物とか、こんぶの煮物とか大好きです。みそ汁に入っていればうまいと思うよ。こんぶダシが嫌いな日本人ってあまりいないだろうし、旨みのもとだしねえ。
が、やつらはダシを吸わんのだ。スープを吸わない。我が強い。だから麺類に入れるとバランスが悪くなると思ってる。麺類って麺そのものを味わうか、あるいは麺・ダシ・具のバランスを味わうかだと思うんだけど、麺の風味を損ないやすいし、三者のバランスを崩しやすい。海藻類って突出しやすいのよね。
例えるならば、海藻類って7番バッター。具の中では打順的に下の方だと思うわけよ。ラーメンだとチャーシュー、メンマ、ネギという不動のクリーンアップがいる。序列的にはこれら主力打者の後。二番手、三番手集団の一角。
でもその割りに存在感があるんだよな。「チャンスによくまわってくるなー」という感じ。大事な場面でこんぶ、バッターはこんぶ。背番号49。
また打順的に後ろの割りに、海藻類ってチームバッティングができないんだよね。個人種目は優秀だと思うわけさ。海藻単体で食べると。それこそ酢の物とか、煮物とか。でも麺類に合わせるみたいな団体種目は苦手だと思うのよ。まわりの色に染まらないというか。「俺は俺」「俺は海藻だ」という主張が強いというか。その意思がダシを吸わないというところにも現れておりますよ。歯ごたえに残ってる。
海苔なんかはダシに溶けるし、一見チームバッティングがうまいように見せかけてるけど、あれはあれで我が強いしな。溶けたら溶けたで全体を海苔風味に変えてしまう。海苔のチームにしてしまうんだよ、全体を。7番打者なのに、主力打者より目立ってしまう。何でとったスープであっても、海苔が全体に溶けてしまえば海苔スープ。海苔圧勝。
こういう事情があるから、自分が監督として海藻が入ってる麺類を食べる場合は、しょうがないから海藻を1番にする。最初に食べてしまう。「じゃあ、キミが一番で」ということにして持ち上げ、真っ先に食う。こうするとチームへの影響が少ない。2番から9番までの打線のつながりを維持するために、目立つ脇役を最初に処理する。
さらに例えるなら、メチャクチャうまい海藻ってイチローなのかもなあ。スゲエ選手なんだけど、じゃあその選手がチームとしての価値を高めるかというとそれはまた別というか。うまいんだけど、チームとしての味を高めない。あくまで単体での評価にとどまるというかね。海藻って麺類の具としては微妙なポジションだよなー。うまいんだけど、相性的には……むむむむむ。
とりあえず話の最後にこれ貼っとく。


おまえはどこのわかめじゃ。