(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

50年後のどうでもいい予測

「50年後どうなっているんだろね」という話をよくする。
恐らく想像以上に変わっているはず。今あるものがなくなり、今ないものがある。ではどういう風に変化しているのかなあとよく考える。高齢化が進む日本。変化が導いた姿について。

ビジネスホテル→ケアホテル・メディカルホテル

「ビジネスホテル」という業態があるけど、50年後はどうか。なにしろ高齢化が進むと、現役の世代が減り、労働人口が減るわけで、当然にビジネスホテルの得意先であるビジネスマンも減る。となると宿泊施設の使い道として、「ビジネス」の割合が減るのは必然。
また、国内人口が減るわけだから、国内旅行客も減る。海外からの客は増えるかもしれないけども、これは予測できない。日本の人口減という予測しうる将来に比べれば、ちょっと不確実性が高い。
となると国内需要向けにつくられているビジネスホテルは、減りゆくとしてもビジネスマンにしがみつくか、国内需要を諦め、語学堪能なスタッフを揃えて海外客を取りに行くか。あるいはまったく別の需要を掘りに行くか。まあどれかなんだろうなあと。
そう考えると、ビジネスマンが減る過程で増えていくのは老人なわけで、ここにターゲットを絞らない手はないだろうと。介護宿泊施設、あるいは医療宿泊施設。病院のベッドが、ホテルのベッドに置き換わる。
ビジネスホテルは駅とか高速のインターとか、立地がある程度いいので、そういう意味でも高齢者向き。従来の病院とか、介護施設って、どうしても郊外にあるからなあ。都市型医療の行き着く先としてケアホテル・メディカルホテル。「川沿い」ではなく「介添え」ホテル。井上陽水か。

お墓はどこに?

日本のお墓って、従来は家単位だったんですよね。「○○家」ってお墓に書いてあるくらいで。
でも、これだけ核家族化が進んで、個人化が進んで。しかも晩婚化が進んで、独身世帯の割合も増えて。子どもがいない世帯も多いというこの現状を考えるに、さらに50年も経てばお墓がいらなってくると思うんですよね。だってお墓参りする人いなくなっちゃうんだから。
となると「一億総無縁仏」みたいなことになる。家なき骸、墓なき遺骨が増えてくるわけですね。なにしろ「誰が埋葬してくれるの?」ってなわけで。子どもがいない、妻・夫がいないってなってくるとね。
となるとなんらかの約束事がないとどうにもならんと思うんですよね。小口化した権利商品でもいいし、地域のインフラでもいいし、それこそ地方自治体の福祉の一環としてでもいいよ。「骨壷はここに置いときますね」と。そういう安心感がないと、さすがにねえ。
そうなるとわかりやすい墓標ってのはなくなる。下手すりゃどこかのマンションの1室。施設の一角。お墓はないが、なんとなくの場所はある。最後におさまる場所はあるんだけど、それはもはやもうお墓ではない。宗教的な何かではなく、単なるスペース。
「都会では自殺する若者が増えている」の結果が「墓がない」と。やっぱり井上陽水か。

ボーイズラブからジジイラブ

「萌え」とかの対象も当然変わってきますよね。まずは「老人萌え」というところになり、気がつくと「老え」というものが生まれるんではないでしょうか。幼いものがいいなんて時代遅れですよ。老いたものがいいんですよ。時代は「老え」ですよ。幼女じゃなくて老女ですよ。
となると「やおい」方面とか「百合」方面の事情も変わってくるはずですね。「ボーイズラブ」だなんてダメですよ。「ジジイラブ」ですよ。「JL」ですよ。
「BL」は「BL」でも「ババアラブ」になってきますよね。おばあちゃん同士の百合が最先端。若いのは味わいがねえんです。お年をめした女性同士の百合が萌え……おっと、老えなんですよ。
ガンバレーみんなガンバレー百合は流れて東へ西へー。最後まで井上陽水か。