(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

正直が良いという誤謬

3月12日付でも書きましたが、オレは何でも正直にバラせばいいとは思っとらんのですよ。迷惑の大きさを考えれば、隠し切るのも仁義だと思うわけです。しかしこういう話が出るっていうのはなあ。西武が口止めを依頼。

結局ね、どっちかがバラすと、それぞれがそれぞれの利益を守るためにバラし合戦になるわけですよ。今回だって西武がバラしたから、「西武のせいで自分だけ悪者になっちゃかなわん」ということでバラし返しになったわけだし。「悪いヤツ」というイメージの押し付け合い。
ただ、これをやると当事者以外が傷つくわけね。例えば野球に対するイメージ。今回表になったのは1球団の話だけど、話題が大きくなればなるほど球界全体の話になっていくわけで。「小さな正義 大きな迷惑」と題したのはそういうこと。ついでに言うと、バラしたことは善行でも何でもないのね。ここを勘違いして「オメーは隠蔽をいいことだと思ってるのか」と感じた人もいると思うんだけど、裏金自体は悪いことではあるんですよ。けれどもバラせば解決じゃないよねって言いたいわけで。ベストはこういう悪いことに手を染めない。で、万が一手を染めたのであれば、迷惑を広げないためにも、絶対に話を表に出さないのがセカンドベストだと思うわけです。そこが仁義じゃないかと。墓場まで持っていく話では? という意見なのですよ。
分野は違うけど、こういう話もそうだと思うよ。カレー鍋にネズミ入りという話。

これだってあっちゃいけない話。悪いことなんですよ。しかしこれだってバラしても何の解決にもならん。ネズミ入りの鍋でカレーを作ったという事実は動かんのよ。だからこそ隠し切った上で再発防止を徹底するっていうのが実はベターな解決だと思うわけです。不二家なんかもそうね。バラしたはいいが、果たしてそれで良かったのかね。事件一発、本社ビル売却、山パン傘下と相成ったわけで。「バラせばバラすほどババを引く」という正直の誤謬に気付かなすぎです。「バカ正直」っていう言葉があるんだから、昔からそれを戒める文化が日本にはあるはずなんだけどね。
結局こういうのってアメリカ型の正義なのかなって思いますな。ワシントン型。桜を折ったなら自分で申告せいと。それはそれでいいけど、オレは真実を言う前に、事態そのものを解決するっていうのも現実主義にかなっていいと思うけどね。何が本当の利益になるか。罪と罰のバランス論も含めて考え直した方がいいんじゃない? 余りにもバランスが悪いし、正義の対価がなさすぎる気がしますぞ。

地方競馬という枠組みの終焉

岩手県議会で、岩手競馬に対する300億円融資案を否決。

うへえ、これじゃあ存続は難しいなあ。肝心要の議会がこれじゃあどうにもならん。議長の1票で決まるとはねえ。
しかし岩手でこれなら、地方競馬はもうダメですな。自治体単位でやるのは難しい。儲かってるのは大井だけだもんな。自治体でバラバラになっているのを全国単位で編成し直すグランドデザインの再構築がないとどうにもならんね。相互発売当たり前。開催の割り振り当たり前で、スケールメリットで生き残る道を探らんと、パイが縮小する一方。
しかし身勝手なヤツが多いもんだね。黒字のときは競馬さまさま。地方財政を潤してきた歴史もあるのに、一度傾くと手のひら返し。まあ見事なもんだね。特に岩手なんて昔から南部駒の生産地であり、馬産の歴史もあるから、競馬の存在で有形無形の恩恵を受けてきたはずなんだけどね。冷たいというか何というか。

 議会では「(補正予算案は)県民の負担が最少の案」「ギャンブルへの税金投入は県民の理解が得られない」など賛成、反対の意見が拮抗(きっこう)。

その県民の理解を得られないギャンブルに、今まで税収を頼っていたのはどこのどいつだという話で。ましてや、競馬そのものが縮小したら、岩手県の馬産家はどうなるって話がなさすぎ。「グチャグチャ馬っ子」だね、こりゃ。

66歳になったらドイツへ行こう

66歳以上の男性の皆様。ドイツがステキですわよ! 66歳以上半額という売春宿があるとのこと。

まずもって、こういうのが公然とある時点で日本より素晴らしいわけですが、こういうサービスが成り立つのも素晴らしい。シルバーにも張り合いは必要ですよ、はい。

 同店のウェブサイトは「人生は66歳から始まる!」と宣伝している。

始まりますか、66歳から。そいつは素晴らしい。オレも66歳になったらビールにソーセージにこの店でウヒョ。毎日がワールドカップですな。ダンケシェーン!
(追伸)
この話題がビジネスニュース扱いというのもステキ。いい分類だ。 >CNN