目的と手段をもう一度考えませう

別に選挙って誰が出てもいいんです。「選挙の自由」というのは「誰を選んでもいい」というのと「誰が選ばれる側になってもいい」なわけで、出るのも自由。好き勝手やっていただければそれでよろし。ただ選ぶ側の思いとして「お前ら、もっと考えて出ろよ」というのがありますな。出馬することが手段じゃなくて目的になっているヤツがあまりにも多くて。
例えば東京都知事選ですよ。黒川紀章出る。浅野前宮城県知事出る。丸山弁護士も出るかもしれん。いいですよ。別に止めませんよ、出るのは自由。ただ、こいつらはみんな石原都政を批判しとるわけですな。石原の３選を阻止したい、知事を替えたいと。それなら何故一本化しないのかって話。対抗勢力が分散すれば石原が有利になるって頭が誰にもないのが不思議。自分が出馬することで「知事を替えたい」という目的が達成されにくくなるって発想が誰にもないのよね。
ということは、こいつらの目的は「石原を替えたい」じゃなくて「オレが知事になりたい」なわけね。これ確定。だってそうでしょ。石原を替えたいなら、最も有力な対抗馬を応援するのが最も合理的ですよ。現時点で言うなら、とりあえず浅野を応援しとくと。これが一番合理的。対抗馬２位以下が譲ることで石原を負かしやすくする。これが目的を達成するための現実的な手段ですよ。ところがこういう動きがない。ということは、現時点で手を挙げているヤツは次のどれかなんですな。

• 石原を替えることが目的じゃない
• 実は石原シンパである（石原に有利になるようにしたい）
• 自分が知事になりたいだけ
• 出馬が趣味
• そういう合理的判断をする頭がないボンクラ

意外とボンクラ説が有力な気も致しますなあ。