(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

悪くしたヤツが良く直せるわけなし

安倍とか自民党が「改革します」と言うと白々しく感じるんですよね。何でかと言うと、改革が必要な状態にしたのは他ならぬ自民党だから。「55年体制」って言葉があるように、1955年から自民党政権は続いている。細川・羽田時代に下野した時期はあったものの、ほとんど一貫して政権の座にあった。ということは、現在起きている問題をつくったのは、ほぼ100%自民党の責任なんですよ。まるで他人が悪くしたものをオレが直すみたいな言い方を最近しているけど、問題をつくったのも、それを直そうとしているのも同じ自民党なんですよ。
ま、もちろん良い部分もありますよ。今日の経済的繁栄をつくったのも自民党政権なわけで。そこはフェアに評価しないとかわいそう。でも問題の大きさが目立ってきたのも事実。年金問題のときに菅を「当時の厚生大臣だった」と叩いてましたが、それをいうなら年金行政をずっと見てきたのが自民党なわけですからね。どっちが悪いかなんか一目瞭然というか、考えるまでもないというか。悪あがきもいいところ。
で、本質的には、こういう悪い状況をつくったヤツらに改革できっこねえんです。理由? 今まで直せなかったからこういう問題になったんでねえのと。改革ができるくらいなら、問題なんか起きてねえわけです。実にシンプルな論理。今まで直せなかったヤツが、これから直すといっても、それは実現性がないのですよ。今までできなかったという明確な根拠があるわけでね。
しかしこういう根本的な話を民主党をはじめどこもしないのよね。どうしても小手先の話に終始する。こういうのは小手先の話じゃないのよ。技術じゃない。「悪くしたヤツが良くできるわけねえだろ」というシンプルな話。だからこそ政権交代の必要性があるんだけどね。「自民党以外じゃないとできないことがある」というのが政権交代の意義なわけで。もっとそこをアピールしないと。
もちろん有権者もそこを考えなきゃいかん。「今までずっと政権の座にあってできなかったことを、急にやれるわけねえじゃん」という当たり前に気付かないとね。いい加減騙されすぎ。自民党にできないと思うなら、とりあえず自民党以外にやらせてみるという選択肢も重要ですよ。とりあえず4年間任せてみる。でもって、その4年間をみた結果「やっぱり自民党だわ」となったらまた自民党に入れればいい。そういうポップな政権選択でもいいような気がしますな。物事を変えることって意外と簡単なもんですよ。
ま、参議院選挙がまずはその試金石となるわけですが、「入れたい人がいない」という場合は、「勝たせたい人に投票する」のじゃなくて「負かしたい人のライバルに投票する」ことをオススメします。嫌なヤツを落とすのも選挙の機能。棄権するより、よっぽど有意義でっせ。まずは投票に行きませう。