もれなく行ったことなし - （旧姓）タケルンバ卿日記避難所

ミシュランガイド東京版の星が遂に判明。

星をとった店が全部で１５０店だそうだけども、見事なまでに行ったことがある店が入っとらん。いわゆる「名店」なかりで、気軽なお店皆無。わしゃドレスコードがある店とか、一見さんお断り的な店に行く習慣がねえもんで、見事なまでのスルーっぷり。このあたりニーズの差ですわね。オレが行くのは「うまいメシ」。星を得たのは「小粋なディナー」。このあたり、暗くて深い川が流れております。
そんなわけで、オレにはミシュランガイドは不要。今後も需要はできまい。何せ食の方向性が違う。わしゃこじゃれたディナーとか、シェフの世界とか、計算されつくされたコース料理はいらんのよ。どれか一品がガツンとうまけりゃそれでいい。ラーメンとかカツ丼とか、焼肉とか。そういうのでええんですよ。「フォワグラのコース　10,000円」より「レバ刺し　980円」なんでげすよ。
そういう意味で、オレには「ZAGAT」の方が役に立つ。あっちは昼に気軽に行ける店情報がたくさんあるもの。そういう実用性があるから、ミシュランよりはZAGAT。最初の版で１位スタミナ苑という時点でオレ向き。スタミナ苑ならオレも行けるもの。すきやばし次郎にゃ行けないけど。ああいうとこは気が重くて。「サビ抜きで」とか言いづらいし。このあたり、築地の某有名店でにらまれたのがトラウマになっております。いいじゃんか、サビ抜きでも。
またミシュランにゃZAGATのスタミナ苑的な驚きもなし。「大宅文庫で調べた店リストをもとにつくるとこうなるんじゃね？」というのが第一印象。有名な店に、無難に星をやってみたというか。ちょっと旬を外れている店も散見されるし。ま、行ったことねえから大きなこと言えないけどさ。
ただ全般的に日本料理とフランス料理に甘すぎませんかね。逆にイタリアン・中華に厳しいのでは。何か東京にある著名寿司店と料亭がもれなく入っている印象なんですが。それも山本益博が好きそうな感じの。ジョエル・ロブションとひらまつに甘い気もするし。その割にイタリアン・中華が入ってない。このアンバランスは何でしょうかね。もっと入ってきそうな店はあると思うんだけどねえ。レイ家菜よりうまい店はあるだろ。
おれはウン万円払う三ツ星店よりは、ウン千円で大満足の焼肉屋に行くとしますよ。フォアグラよりレバ刺し、霜降りよりロースのうまみでございます。あるいは高松行って、１玉１００円のうどんを食いに行くとか。そっちの方が贅沢でよろしいかと思います。ま、おごってくれるなら、よろこんで行くけど。