(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

「完璧美人」より「ブサカワ」

ワタクシは基本的に天邪鬼なので、世間の裏に行きたくなります。「良い」と言われれば「悪いんじゃないか?」と疑ってしまうし、「弱い」と言われれば「強いところもあるだろう」と思います。基本的に多数決を信じていません。多数の声を信じない。多数の方が間違いだという前提で最初は対処します。とりあえず少数派の視点で考えたくなるのです。
また、白黒で判断できるものの場合、五分五分になるのが自然だと思っています。どっちかが一方的に正しく、どっちかが一方的に正しいという選択肢は、この世にそうは存在しないのでは。メリットだらけのものはない。どんなものにもデメリットはある。同時にデメリットだらけのものもない。どこかにはメリットもあるはずだ。
なので、どっちかに偏っているのは不自然だし、不健全じゃないかなあと思うわけですよ。一方に支持が集中している場合、直感的に怪しいと感じる。気持ち悪い。不思議な感じがする。
こんな感じで、何事においても世間の声の正反対を条件反射で考えるクセがついているので、あんまり世間の話に馴染めない。むしろ「そうとも言えないぞ(@MMRキバヤシ)」と言いたい。違う視点で考えてみたいし、一色に染まっているからこそ、他の色を試してみたい。「みんながそうだから」という空気は気持ち悪い。むしろ「みんながそうだから」間違いだと思いたい。
で、これって女性の好みなんかもそうなんですよ。ちょっとずれるところがある。
例えばオレは完璧な女性は嫌いなんです。萌えない。どんなに美人でも、かわいくてもダメ。どんな人でも短所がないと困るのですよ。抜けてるところがないと萌えない。また、オレって人種はそういうところを探したくなるタイプなんです。見た目がいい人に出会うと、ダメなところを探しちゃう。そしてダメなところが見つかって初めて落ち着く。そして「かわいいな」と。そういう捻じ曲がったところがあるのですよ。

「かわいい」って欠点だと思うんだよね。抜けてる部分、ダメな部分こそが「かわいい」のではないかと。完璧なものは美しいんだけど、かわいくねえんですよ。

欠点=かわいい - (旧姓)タケルンバ卿日記

これは1年前の記事だけど、こういうところがありまして、ええ。欠けているところにかわいさを感じるんですよ。そこが萌えポイント。女性は欠けているピースがあって丁度いい。欠けている部分がないとつまらない。女性の欠けている部分、足りない部分に自分を重ね合わせることで、その人を恋愛対象として見れる面がありまして、はい。一方、完璧な女性に対しては、そういう妄想の余地がないのですよ。自分というピースが入り込む余地がない。なので好きにならないし萌えないと。そういうわけなんです。
逆に言うと、ちょいブサの場合もそうなんだよね。パッと見はかわいくない。そういう場合、ワタクシはかわいいところを探してしまいます。見た目は美人じゃないからこそ、その子の美人ポイント、かわいいポイントを探す。で、見つけると、そこが愛おしくなる。かわいくなる。他の全体なんて気になりません。万事OK。むしろストロングポイントを際立たせるための全体とすら思える。
多少ブサイクでも気立てがいいとか、後姿がカッチョいいとか、料理がうまいとか、オパーイが大きいとか、デフォルトでおもしろいとかならそれでいいんです。その一点で問題なく愛せます。一点でいいんです。それでOK。
つまり図にするとこんな感じになるわけで。

端っこは両方ダメ。ちょい美人寄りの「美カワ」と、ちょいブサ寄りの「ブサカワ」がスイートスポット。そして真ん中、至って普通の「フツカワ」もアリと。こういう捻じ曲がった好みになっております。極端なものはどっちもダメなのだよ。本質は真ん中に寄るものなのだよ。
とはいえ、こういう好みを女性には言えませんし、ましては意中の子にばれたら一大事。「オレは完璧な美人には萌えない」ということは、「オマエは完璧な美人じゃねえ」という通告になりますしねえ。そんなことは言えません。そこは勘違いさせてあげたいポイントでありまして。みんなそう思いたいはずですよ。ウソでもいいから美人であると思い込ませてほしい。ウソでもいいから騙しきれと。
まして、いくらワタクシが本音重視のシンプルな人付き合いを重視しているとはいえ、「オマエはブサカワだ」と言える由もありません。単刀直入に言えるべくもありません。ワタクシ以外に「ちょいブサのかわいいポイントがいい」なんていう考えが理解されるとは思っておりません。「美カワ」ならともかく、「ブサカワ」とは口が裂けても言えませんよ。

「オマエはブサイクだ。だが、それがいい

どんだけ上から目線だよってな話でして、ええ。
ま、そんなわけでワタクシにとっては完璧な美人と完璧なブサイクは同値であり、完璧ではないボチボチのところに萌えを感じてしまうわけです。そのため、ややもすると妙に広いストライクゾーンになっております。ワタクシにストライク宣告された女性の方々は、どうか「ワタシは完璧な美人じゃないのねっ! プンプン!」と怒らずにお付き合いいただきたいものであります。……ムリか。