上にいる人は見下ろさない
ネットを見てると、あちこちで「ポジティブ・ネガティブ」「モテ・非モテ」「勝ち組・負け組」「マッチョ・ウインプ」みたいな対立概念の話を見るんだけど、こういうのって本当にあるのかね。そういうのがあるってのもよくわからんし、対立があるってのもわからない。こういう議論に興味がないから見えてないだけかもしれんけど、全然わからんのだよね。
実際、オレがどっちに当てはまるかというと、こういうことになる。
どっちでもない
本質的にはどっちでもない。客観的に見て自分がここで書いてることはポジティブな内容なんだろうし、ビジュアルが残念なので非モテに属するだろうし、基本的にはフリーの貧乏人なので負け組だろうし、ややマッチョかなあとは思う。なので自分でそれを自称することはある。そうした方が話の展開上おもしろいし、ラクだから。自嘲気味の表現の方が大抵おもしろなので。
でも、実際はどっちでもない。どっちにも属さないし、帰属意識もない。また「どっち寄り？」と聞かれても困る。どっちにも寄ってないので。
そういう対立概念の中に身を置いてない
片方がネガティブ、もう一方はポジティブ。そういう座標軸の発想があるから「どっち寄り？」って問いが出るんだけど、そもそもこの座標軸の発想から解脱しとるのよね。勝ったとか負けたとかの価値観に身を置いてない。勝ったとか負けたとかなんてどうでもいいんですよ。人と比べてどうこうっていう世界に生きてないので。相対主義に生きてないのです。絶対主義で生きているのです。
相対的な評価なんてどうでもいい
ハッキリ言って人の評価なんてどうでもいいんです。ぶっちゃけ、人がオレのことを非モテと言ってもいいし、勝ち組と思い込んでもいいし、ポジティブと決め付けてもいい。こういう属性で人を決め付けるとラクではあるので。それはわかる。だからご自由に。
でも、本人がそれに左右されることはないんだよね。オレはオレなんで。ハッキリ言ってそんな豊かな暮らしはしてないけど、自分が満足してるんだからいいんです。誰かと自分を比べる必要なんてまったくない。自分の人生の尺度は、自分の満足度なわけで、それに照らして決めりゃいい。世間の相場なんてどうでもいいんですよ。平均値なんてものに興味はないんです。
下は見上げるが、上は見下ろさない
それにだ。負け組は勝ち組を意識してるけど、勝ち組は負け組を意識なんてしませんよ。だって勝ち組ってことは、もう幸せをつかんでいるんだもの。不幸な連中なんてどうでもいい。不幸な連中を見て、幸せである自分との境遇差で幸福感を得るのではなくて、絶対基準で幸せになっとるわけでねえ。両者の差を気にするのは負け組だけ。勝ち組は下を見ない。
ポジティブ・ネガティブの話もそう。ネガティブ側の思考をすると、ポジティブの発想というものはとんでもなく暑苦しくうざったいわけ。自分との温度差を感じるわけですが、ポジティブ側に言わせれば、そうしたネガティブ側との温度差なんて気にしないわけで。そういうものを気にしないから、そもそもポジティブなのでねえ。ネガティブが気にするほど、意識の持ち方に気を配っているわけじゃないんだよね。そういう発想をいつもしちゃうというだけで。
そもそもそういう発想をしない
なのでこういう対立概念の発想っていうのは、「ネガティブ・非モテ・負け組・ウインプ」側の視点だと思うんだな。下から見上げる視点。こういう考えをする時点でネガティブだし、非モテだし、負け組だし、ウインプ。逆側はそんな発想しない。お付き合い程度に、ネタ程度には話すけど、実際はこういう考え方をしない。だってどうでもいいんですもの。「ポジティブ・モテ・勝ち組・マッチョ」にとっては。
- ポジティブはネガティブじゃないからポジティブ
- モテは非モテじゃないからモテ
- 勝ち組は負け組じゃないから勝ち組
- マッチョはウインプじゃないからマッチョ
この程度の話なのでねえ。
横に一歩出てみよう
なので、こういうのを気にする人は横に出るといいと思う。こういう対立概念と関わらないといいんじゃないかな。比較の世界に身を置くから、自分の順位付けが気になるし、下だったときに落ち込む。上を見上げ、その差に悩み、あるときはねたむ。不満もこういう発想が理由。比較の世界に身を置いているうちは、いつまでたっても不満ばかり。
人と比べない。自分の満足感を追及する。自分が満足すればそれで良し。それ以上を求めない。比べると自分がトップに立つまで、延々と欲が出る。そういう欲を捨てるといいと思う。身の丈にあった欲、単純な自分の幸福感に応じた欲だけでいい。他人の幸福感にあわせても自分が幸せになるとは限らないことに気付いたほうがいい。
少なくてもこういう対立概念で争っているうちは幸せになれん。「金持ちケンカせず」とは言うけど、「ポジティブケンカせず」っいうところもあるし、「モテケンカせず」だし、「マッチョケンカせず」も言える。マッチョは負けないからマッチョなわけで、それはケンカをしないからって部分もある。
横に一歩出て、自分の世界を築いてみては？
