(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

自由とは選べる状態

いつもこの手の記事を見ると「項目多すぎね?」と思うんだよね。

というわけで、あなたに自由な時間を取り戻す20の方法を以下にメモしておきますので、参考にして自由な時間を作っておきましょう。

あなたに自分の好きなことをする自由な時間を取り戻す20の方法 - GIGAZINE

これを考える前に、まず「自由」について考えたいんだけど、個人的には自由をこう定義してます。

自由とは選択肢がある状態であり、選択権がある状態のこと。

選べる。これが自由。選べない。これが不自由。単純にそう考えていいと思います。そう考えるとわかりやすい。
で、この定義をベースに「自由な時間を取り戻す方法」を考えると、それは「選択肢をつくる方法」であり、「選択権を手に入れる方法」となる。選べる状態を如何につくりだすか。ここにかかっているわけですよ。
なので、元記事の関係性で言うと、こういう記事を読んで「こうしなきゃ」「これをするべきだ」と思う人は自由な人間じゃないです。自由になれないタイプだし、自由じゃない方がいいタイプかもしれない。
何故かと言うと、自分の選択肢を狭めてるから。発想が「この記事の行動をすべきか否か」になっている。行動の幅を限定している。それは即ち、自分の選択肢を狭め、ときに選択権を放棄している。つまり「あなたに自由な時間を取り戻す20の方法」を実行することで、別の自由を失っている。選べてない。自由になってない。結局プラマイゼロで意味がない

  1. 休息を取ること
  2. やりたいことを見つけなさい
  3. 時間を浪費している原因を見つけましょう
  4. やりたいことに先にスケジュールする
  5. タスクを統合する
  6. 会議をしない
  7. スケジュールをいっぱいいっぱいにしない
  8. あなたの習慣を再考しなさい
  9. 電子メールを処理する時間を減らす
  10. 「それは受けられません」と言うことを学びなさい
  11. 一日にやることの数は「3」
  12. 最も大きなタスクを一番最初に処理しなさい
  13. 人に任せる
  14. 気を散らすあらゆるものを視界から取り除きなさい
  15. インターネットから切断する
  16. 外部委託する
  17. 「午前中」を利用しなさい
  18. 仕事を終えたあとの時間を自由に使う
  19. 夜、寝る前に時間ができる
  20. 昼食休みも有効に使う
あなたに自分の好きなことをする自由な時間を取り戻す20の方法 - GIGAZINE

これをそのままやる人は自由になれない。自由な人は「休息を取ること」とあったら「休息を取らなくてもいいよな」と考える。逆を考える。そしてこれを自由に組み合わせる。表と裏を自由に選択する。時と場合に応じて。気分で。相手によって。そしてこのリストにないことも平気でする。それが自由。選択肢と選択権があってこそ自由。そして、それがある時間を手に入れることが「あなたに自由な時間を取り戻す」だと思うんだな。
そういう発想で自分はおるので、「あなたに自由な時間を取り戻す」ための哲学はひとつだし、そのための具体的な方法もひとつでいいと感じております。

(哲学)他者に依存しない
(方法)常にもうひとつの選択肢を用意する

他者に依存しない

依存すれば選択権を失う。自分の頭で考え、自分の足で立つ。たとえ不恰好でも、そういうクセをつけないと選択できない。選択権は、常日頃から選択している状態をつくることで手に入る。人任せにすればラクだけど、ラクする反面、選択権を手放さざるをえない。過程を依存することで、結果を依存することになってしまう。
「人がこけたら自分もこける」状況をつくらないようにする。そういう状況を恐れる。寄りかからないことですよ。いずれの存在にも。

常にもうひとつの選択肢を用意する

そういう生き方をするためには、常にいま走っている道以外に、もうひとつの道があるといい。「辞めたいけど、続けるしかない」と困る。「辞めたいときに辞められるには、もうひとつの選択肢がないと。
特に社会人になるとそうね。収入がないと生きていけない。だから働く。A社で働く。そういうときに「いざとなったらB社に移ってもいいんだぜ」ができると強い。「会社を辞めたいんだけど、辞めるわけには……」だとキツい。どっちがより自由かを考えると明らか。
で、こういう選択肢は多ければ多いほどいい。いろんなことができる。いろんなことに取り組める。そういう状態が自由。何をしてもいいし、何をしなくてもいい。別のことをしてもいい。もちろん、そのまま続けてもいい。選べるってところが大事なんでね。選べないものなんて自由じゃねえです。だから自由でいるためには、選択肢を持たねばならんのですよ。

こうした記事を読む鉄則

最後に、こうした記事を読む際の鉄則を申し上げます。

鵜呑みにしない

元記事も、今回オレが書いた記事も鵜呑みにしない。自分で考える。自分で自由を手に入れる。そういう人のみ自由になれます。自分の価値観を信じ、それを構築し、その価値観をベースに生きることで自由になれます。人の言うことを頭から信じずに、都合のいいように取り入れることが大事かなと思うわけです、ハイ。