380円と450円と500円
唐突だが、俺は麺好きなのである。ちゃんぽんが好きなのである。あの独特の麺も好きだし、野菜たっぷりな感じもいいし、スープも好き。
で、どこで食うかという話になるわけだけども、結局は手軽だし、あちこちにあるし、安いのでリンガーハットになってしまう。
揶揄する人も多いけど、なんだかんだでリンガーハットはいいと思うよ。価格と内容のバランスがいいし、最低限の「ちゃんぽん感」は出てるし。麺がちゃんぽん麺じゃなくて、普通の中華麺だったりする店も多いしさ。麺・スープ・具ともに、最低限のちゃんぽん感は出てると思う。もっとも、製造工程を見ると萎えるけどな。まわる野菜炒め機の存在は知らないほうが吉。
ただねえ、最近注文で困るんだよ。以前、ちゃんぽんが400円。とくちゃんぽんが500円だった。それがちゃんぽんが値上げされ、450円になった。
100円違うと「普通のちゃんぽんでいいか……400円だし」となるんだが、50円の違いなら「50円高くなるけど、値段の差以上に豪華になるからいいっか」という気分になる。50円上がるだけでエビはいい感じだし、何だか豪華になるのでいいのよ。
逆の見方をすると、50円安くなると、50円以上にしょぼくなるという感覚になるというか。値段以上のスケールダウンがあるのよね。そんなわけでいつもとくちゃんぽん食べてます。リンガーハットの戦略通りですね、そうですね、はまってますね、そうですね。
ところがだ、何だか最近380円のメニューが出たらしい。
とくちゃんぽんとは120円差。値段差があるので、これならしょぼくなっても我慢できる。
食べてみた。
……スープが違う。これはちゃんぽんじゃねえええええ。
……具がしょぼい。これなら普通のちゃんぽんがいいわい。
というわけで、380円と安いが、これならばちゃんぽん好きとしては450円の普通のちゃんぽんを食う。で、450円出すならもう50円出してとくちゃんぽんを食べた方がいい気がする。50円増しだが、満足度が高い。
というわけで俺は500円のとくちゃんぽんを食べ続けることにします。リンガーハットの戦略通りですね、そうで（以下略）。
