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で、この記事。
「うどんは讃岐うどんが一番うまい」的な話とお見受けする。
うん。気持ちはわかる。木綿豆腐でつくった麻婆豆腐はうまい。異論なし。
……が、絹ごし豆腐でつくった麻婆豆腐もうまい。
絹ごし豆腐でつくると、フルフルやわやわに仕上がる。うどんで言うとあれだ、博多のうどんだ。何故うどんで喩える。
でだ、フルフルやわやわにすると、麻婆豆腐のタレとの一体感が出る。スプーンとかレンゲで食べた場合に、その一杯分の世界の中にカドが立たない。硬めの食感がないために、バランスが良い。いわば「麻婆豆腐は飲み物」派。
一方、木綿豆腐でつくった場合のメリットは、豆腐に存在感が出て、しかもうまいというところだ。お箸で食べる麻婆豆腐に向いていると言える。あくまで豆腐を食べるという場合にはこちら。「麻婆豆腐は食べ物」派。
言うなればこれはオーケストラ演奏とソロ演奏の違いである。絹ごし豆腐は一体感を出すために豆腐としての存在感は埋没する。木綿豆腐はその点、豆腐としての個性を残すが、その分、幾ばくかは突出する。
私はスプーンとかレンゲで食べる派であり、尚且つ、丼めしにかけて食べる派であるため、豆腐が突出する木綿豆腐より、絹ごし豆腐の一体感の方が愛おしい。麻婆丼としてご飯と麻婆豆腐が一体となり、すべてがバランスよく口内で調和する。それが絹ごし麻婆豆腐の良さだと思っている。
が、上品に食べるなら木綿豆腐の方がいいかな? とも思う。熱々の辛々の豆腐を口へ。ビールをプハーッ。もうひとつ豆腐を口へ。そこにご飯を追っかけで。そういう食べ方なら木綿豆腐向き。
ま、どっちもうまいよな。麻婆豆腐食うべし。