(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

本日のYouTube リズム感が心地よい

今回はジャズから、デイブ・ブルーベック・カルテットの名ナンバー「Take Five」。CMなんかでも流れていたので、聞いたことがある人は多いはず。


これ、やると難しいらしいのよね。4分の5拍子というレアなリズム。それが印象的なリズムをかもし出し、心地よさにもつながっているんだけれど、慣れない人がやると少しずつずれていって、収拾がつかん。みんな4分の4拍子に慣れているから、どうしても1拍子分ずれるらしいのよ。そんなわけで、ポピュラーなナンバーのわりに、デイブ・ブルーベック・カルテット以外の名演奏ってない気がする。これだけ有名なのに珍しい。そんな特別うまいカルテットじゃないんだけどね。技術よりリズム感らしい。

俺的には奇跡のコラボ

突然だけども、昨年末から異様にハマっているものがある。明治製菓から出ている「ピスタチオホワイト」。長年タケルンバの偏愛お菓子の頂点に君臨してきた「カールのチーズがけ味」を蹴落とし、大ブレイクなのよ。

何せあまりの偏愛ぶりに、近所のコンビニでは売り切れ・品薄状態が長く続き、やや遠目のコンビニまで遠征して買っていたら、今度はそのコンビニでも売り切れ・品薄。その地域の需給バランスを変えるほどの偏愛ぶり。
タケルンバの半分は優しさでできています。けど、残り半分はピスタチオホワイトです」
というくらい、一時は摂取カロリーのほとんどを占めていたピスタチオホワイト。俺以外ではあんまり話題になっていないので、皆さんもお試しを。生産中止になったら悲しいので、どうかひとつ。

正しいメディアリテラシー論

「あるある」の話題につけ、「2ちゃん」の話につけ、何かとメディアリテラシー論がかしましい昨今なので、タケルンバも一席ぶってみますか。これでもディベーターのはしくれ。一家言あるのだ。
あのね、メディアリテラシーって言っても、実は単純な話なんですよ。突き詰めるとこれ。

一次情報以外は信用するな!

結局ね、自分で直接見たり聞いたりしてない情報は、全部間違っている可能性アリってことね。隣の奥さんが言ってたことも、「とくダネ!」で小倉さんが話していることも、なんちゃら大学の教授が説明していることも、NHKのニュースですらも、全て間違ってるかもってのが大前提。「合っているかわからん」が正しい。
結局、二次情報というのは伝える側の見解が含まれるわけですよ。「コロンブスが新大陸を発見」って言うけど、その新大陸とやらにいた人間に言わせれば「コロンブスってオッサンが遠くから来たで」ということになる。「背の高いおじちゃんに殴られた。えーん」って子供の話も、近くにいた大人に言わせれば「小柄のあんちゃんが、そこの小僧を小突いたで」となる。ともに事実はひとつだけど、立場によって話は違うのですよ。二次情報というのはすべからずこういうもの。事実が歪んで伝えられることがある。「バイアスがかかる」とか言いますな。偏りってことね。
なので、二次情報に接するときのコツは「事実を抽出」するってこと。事実以外の情報を排除することね。コロンブスの例でいくと、「新大陸」ってのは事実じゃないわけですよ。コロンブスの立場では「新大陸」だけど、その大陸自体は大昔からあったわけで、事実じゃない。子供の例だと「背の高い」「おじちゃん」は事実じゃない。子供からすれば、大人は誰だって背は高いし、男はおじちゃん。もちろん「小柄」「あんちゃん」もダメ。あくまでそれを話した人の価値基準で語られているから。チェ・ホンマンとかボブ・サップにすれば、大体の人は小柄になりますわな。また、猫ひろしとか池乃めだかが小柄って言うからには相当小柄なわけで。このように幅がある話は不正確なわけですよ。
つまり、本当のメディアリテラシーっていうのは、二次情報からあらゆる立場や価値基準を省き、事実を取り出す作業であり、その能力。ここに尽きるわけです。あらゆることを疑ってかからんと何も始まらん。世知辛い話だけど、そういうこと。肩書き・権威も信用しちゃダメ。この世の中で正しいのは、あなた自身が直接見たこと聞いたこと、そして思ったことのみ。そしてあなたが思ったことは、あなたの中でのみ正しい。あなた以外がそう考えるとは限らない。つまるところそういうこと。最終的にはデカルトなのよ。「我思う、故に我在り」。我以外は全て疑え! そして自分で正しいことを見つけるほかないのですよ。

遂にラスベガス超え

確かにマカオの隆盛っぷりは凄いんだけど、こういう数字の裏づけができるほどとは。マカオのカジノ収入がラスベガスを抜くかもしれないとのこと。

これはやはり中国の経済成長が物をいってますわね。しかも中国は人口13億人。パイの大きさが半端でない。アメリカの人口なんて目じゃない。しかも中国人はギャンブル大好きときてる。こういうバックボーンは大きいですわね。ドッグレース場なんて、大陸からの旅行者が団体で押し寄せてるし、そうした団体用の売り場まである(大陸の人を一般客から隔離しているという説も有力だけどね)。他も多かれ少なかれ同様。アジアの興隆がこんなところにも押し寄せておりますな。

泥試合の始まりですよ!

アメリカの大統領選挙には「ネガティブ・キャンペーン」がつきもの。「相手をクサしてなんぼ」みたいなところがあるのだけれど、早くもそれがスタート。ターゲットは民主党バラック・オバマ。黒人初の大統領誕生か?と話題になっている人物。その彼がインドネシアで過ごした少年時代に、イスラム過激派の学校に通学していたと「インサイト」という雑誌が報道。ところがところが、これがガセということが判明。「あるある」どころじゃないでっち上げ敢行ですよ、奥さん。

とはいえ、この話は最初からみんな疑っていたのよね。何故なら出所がインサイトだから。この雑誌は「ワシントン・タイムズ」が発行しているんです。で、このワシントン・タイムズ。ま、いわくつきの新聞社でして、ええ。
何せ社名から微妙。「ワシントン・ポスト」と「ニューヨーク・タイムズ」という大メジャー紙のパクリ疑惑がついてやまない社名。日本で言えば「競馬エイト」における「競友セブン(現在は「競友」)」とか、「月の雫」における「月の宴」とか。喩えがいちいち適当じゃないね。
さらに言えば、このワシントン・タイムズはガチガチの共和党系。何せ共和党支持を公然と表明している新聞。そ、実は共和党民主党を叩くというシンプルな構図。単なるライバル潰し。
しかしこれはかなり悪質。かなりエグい。「ヒラリー・クリントン上院議員民主党)の関係者が行った調査の結果とされる」とあるように、わざわざネタ元を民主党のヒラリーに押し付けている部分なんかスゲエ。あからさまな離間の計。共和党としては「オバマ・ヒラリー」という組み合わせが一番怖い。黒人と女性というのはインパクトがありますからな。どちらが大統領でも副大統領でも「初」になるわけで。そうなると共和党が対抗するにはコンドリーサ・ライスしかなくなるもんな。相手が「黒人と女性」で来るなら、ライスは「黒人で女性」。ひとりでOKだ。
それはともあれ、こんなあれこれを考えるとオバマとヒラリーの仲を裂き、民主党の仲間割れを誘発させ、しかも共和党は何もしてないよというポーズをするという策略っぷりが明白になる。いやはや、アメリカの権力争いは凄いね。