(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

求めよ、さらば与えられん

金庫の鍵に無頓着をあつめてはやし最上川な弊社のダイナマイト社長であるが、またも偉業達成。本日出社し、何となく胸騒ぎがして金庫を見ると、普通に鍵が刺さっている。「まさか」と思い、一応ノブを引いてみると、普通に金庫オープン。
土日金庫大解放ですよ!
現金・手形持ち出したい放題ですよ!
いやはや、平和っていいですなあ。

水原・オフトと川上・西野の間の時空

弊社のグレイテスト会長からチケットを入手。先週金曜日は東京ドームで巨人・楽天戦を観戦したわけだが、試合前に巨人の5000勝記念イベントということで、往年のV9戦士大集合。しかし……実に痛々しい感じ。ミスターはもちろんのこと、車椅子姿の土井がなあ。あまりにも弱々しく、悲しくなった次第。もう一度カズシゲと戦ってくれよ。しかし脳卒中で倒れたミスターといい、胃ガンになった王といい、V9戦士もそういう年なんですねえ。
一方「もしかして一番元気じゃね?」と思わせたのが監督だった「神様」川上哲治。異様に元気。あれだな、サッカーもドーハ組(カズ・ゴン)とアトランタオリンピック組(中田ヒデ・前園・城が既に引退)の間の時空が歪んでいるように、野球も戦後すぐとV9の間には何かあるな。関根潤三なんかもピンピンしてるし。川上恐るべし。

嫌な大人の嫌な議論

先週土曜日、本番の審判団も集まり、オレVS学生でディベートの練習試合敢行。そこはかとない意地の悪さと、絶え間ない嫌味さと、湧き出でてやまない悪い大人力を発揮し、ジェノサイドと呼べる内容で叩き潰してしまった次第。本気を出すのが礼儀であり、叩き潰されて強くなるとはいえねえ。大人げなさ全開。「……かわいそう」という審判のつぶやきが非常に堪えた今日この頃。素で言うな、素で。聞こえたじゃないか!
まああれだな、何というかピュアでいいね。底意地の悪い大人が都合のいいように曲解して投げつける質問に対し、それを真に受けて答えて、前後の主張が矛盾して大混乱という場面大爆発。大人って悪いなあ(特にオレ)。それに対して大学生のピュアさときたら。
今回「炭素税を日本に導入するかどうか」で、わしゃ否定側で試合。主に次の論理で主張を展開。

  • 炭素税は効果ない
    • 炭素税を導入する国は既にある
    • でも大気中の二酸化炭素濃度は上がる一方
    • 一部の国が対策を打っても世界的には意味がない
    • 日本が炭素税を導入しても意味がない
  • 炭素税は逆効果
    • 炭素税を導入すると国内生産コストが高くなる
    • 国内生産コストが高くなると国外へ生産移転が起こる
    • 日本の生産エネルギー効率は世界一
    • よりエネルギー効率が悪い国での生産が増える(中国とか)
    • かえって二酸化炭素排出量は増える
  • 地球温暖化などしてない
    • 一部で温暖化しているとはいえない場所がある
    • 歴史的に考えても現在より温暖だった時代もある
    • 現在が特段温暖化しているとは言えない

基本的にこの3本立てで攻めたけど、意外と生産移転は強い論点かも。結局地球環境の問題なわけで、日本だけの取り組みでは限界があるんだよね。いわゆる「合成の誤謬」というか。一国の取り組みとしては正しいのだけれど、それが進んだ結果、トータルで見ると間違っているというね。
一方炭素税導入の肯定側としては、地球全体規模の話にすると悪い大人理論である「合成の誤謬」でやられるので、それに付き合わないで「日本はどうあるべきか」に的を絞ったほうがいいような気がする。

  • とりあえずやれることやっとけ
  • 地球全体よりまず日本
  • 環境問題は取り返しつかんぞ

これで押すべきかなあと。「まず日本がやらんでどうする!」みたいな感じかね。減らした結果どうなるかより、まず減らそうという流れで押すしかないような気がしますな。
現実には肯定側が強いし、そういう流れの政策が進んでいるんだけど、ディベートになるとどうも否定側は強そうなこのテーマ。論争になると屁理屈が強い。ううむ、大人って嫌ですね。

オレ・ローリングストーン

前に吸うか吐くかで分けてみようと題し、「人間には感情とか思念というものに関して2パターンあると思うのだ。それは「吸い込む人」と「吐き出す人」。大まかに分けて、この2つに分類できるんじゃないかと」と書いたわけですが、今日はまた別の分類について。「硬い人」と「柔らかい人」というお話。

硬い人

硬い人はとにかく不変である。何があろうと自分を変えないし、また変える必要性を感じていない。時に頑固であり、融通が利かない。その反面、何をするにも主義主張が一貫しており、筋が通っている。またスタイルが確立されており、強みがしっかりしている。その分、突発的な対応力には欠ける。何せ自分を変えたがらないので、新たな場面に対応するのに時間がかかる。アドリブが利かないのもこのタイプだ。

柔らかい人

一方柔らかい人は融通無碍。その時々に応じで自分を変えることができる。適応力・対応力が売りであり、アドリブが利く。ただその反面、行動に矛盾が多く、一貫した姿勢に乏しい。状況に自分を合わせるあまり、強みがよくわからなくなりがちである。ただ自分を変え続けることで、新たなスタイルを獲得し続けることはでき、ある意味でゼネラリスト型の思考ではある。

変わり続けるのも人生だ

で、最近思うのは、オレは典型的な「柔らかい人」だなあと。「Rolling stone」というかねえ。ザ・転がる石ですよ。行き先は石に聞いてくれであり、その場その場で考えればいいという信条であり、明日は明日の風が吹くのですよ。終わったことはどうでもいいんです。今が良ければいいんです。今が良ければ明日もきっと良くなるに決まっているのだ!
そういう柔らかい人且つ自由主義者タケルンバと硬い人が話すと特に話が合わなくて困る。男は早いうちに結婚しろ。子どもはつくれ。男は仕事優先。女は主婦であれ。男子厨房に入らず。男は自分の城(マイホーム)を持て。こういう価値観とは全くあいいれないのでねえ。

  • 結婚  するもしないも自由
  • 子ども いてもいなくても良し
  • 仕事  仕事以外の価値観も大事
  • 主婦  主夫でもよいのでは
  • 家   賃貸も機動的で便利だよ

ま、こんな塩梅なのでダメなのですよ。合わないのです。またそれを押し付けやがるから余計にむかつくのです。それぞれがそう思っている分には何とも思わんけど、それを押し付けるなよと。
結局硬い人と柔らかい人では「変わらない美学」と「変わり続ける美学」の違いもあって、本質的に合わないんでしょうねえ。わたしゃ「会うたびに職業が違う」と言われるくらい、その都度その都度やっていることがバラバラなので、「なんとか一筋ウン十年」なんてできませんよ。絶対無理。だから逆に尊敬しますよ。心からスゲエなあと。ハイ。
ただ変わり続けるのもそれはそれで大変だし、面白いのである。自分自身まったく思ってもみなかった仕事してますしね、現在。昔は超文系で、数字関係なんてとてもとてもだったわけですが、今やそれでメシを食っているわけで。文章でメシを食おうと思ってた学生時代のことを考えると、あり得ないジョブチェンジですよ。ドラクエで言うと「戦士→魔法使い」みたいな。人に言わせると「遊び人→遊び人」ですが。ほっとけ!
で、こういう人間は今後も変わり続けるのである。10年後どっかの社長になってるかもしれんし、ラーメン屋のオヤヂかもしれんし、まあサラリーマンやってるかもしれんし、お金が猛烈に貯まってリタイアしとるかもしれん。全ての変化を受け入れ、身を任せてその場その場を頑張っていれば、人間悪いようにならんもんです。ひとつを極めるのも道なら、ありとあらゆるものにちょっかいを出すのも道なのでございますよ。以上、自己弁護の文章でした。