(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

嫌な大人の嫌な議論

先週土曜日、本番の審判団も集まり、オレVS学生でディベートの練習試合敢行。そこはかとない意地の悪さと、絶え間ない嫌味さと、湧き出でてやまない悪い大人力を発揮し、ジェノサイドと呼べる内容で叩き潰してしまった次第。本気を出すのが礼儀であり、叩き潰されて強くなるとはいえねえ。大人げなさ全開。「……かわいそう」という審判のつぶやきが非常に堪えた今日この頃。素で言うな、素で。聞こえたじゃないか!
まああれだな、何というかピュアでいいね。底意地の悪い大人が都合のいいように曲解して投げつける質問に対し、それを真に受けて答えて、前後の主張が矛盾して大混乱という場面大爆発。大人って悪いなあ(特にオレ)。それに対して大学生のピュアさときたら。
今回「炭素税を日本に導入するかどうか」で、わしゃ否定側で試合。主に次の論理で主張を展開。

  • 炭素税は効果ない
    • 炭素税を導入する国は既にある
    • でも大気中の二酸化炭素濃度は上がる一方
    • 一部の国が対策を打っても世界的には意味がない
    • 日本が炭素税を導入しても意味がない
  • 炭素税は逆効果
    • 炭素税を導入すると国内生産コストが高くなる
    • 国内生産コストが高くなると国外へ生産移転が起こる
    • 日本の生産エネルギー効率は世界一
    • よりエネルギー効率が悪い国での生産が増える(中国とか)
    • かえって二酸化炭素排出量は増える
  • 地球温暖化などしてない
    • 一部で温暖化しているとはいえない場所がある
    • 歴史的に考えても現在より温暖だった時代もある
    • 現在が特段温暖化しているとは言えない

基本的にこの3本立てで攻めたけど、意外と生産移転は強い論点かも。結局地球環境の問題なわけで、日本だけの取り組みでは限界があるんだよね。いわゆる「合成の誤謬」というか。一国の取り組みとしては正しいのだけれど、それが進んだ結果、トータルで見ると間違っているというね。
一方炭素税導入の肯定側としては、地球全体規模の話にすると悪い大人理論である「合成の誤謬」でやられるので、それに付き合わないで「日本はどうあるべきか」に的を絞ったほうがいいような気がする。

  • とりあえずやれることやっとけ
  • 地球全体よりまず日本
  • 環境問題は取り返しつかんぞ

これで押すべきかなあと。「まず日本がやらんでどうする!」みたいな感じかね。減らした結果どうなるかより、まず減らそうという流れで押すしかないような気がしますな。
現実には肯定側が強いし、そういう流れの政策が進んでいるんだけど、ディベートになるとどうも否定側は強そうなこのテーマ。論争になると屁理屈が強い。ううむ、大人って嫌ですね。