日本にも「ファット・プア」の波が訪れていますねえ。昔は「太っている=金持ち」みたいなイメージがあったわけですが、最近は特に欧米を中心として「太っている=貧乏」に変わりつつあります。貧乏なほど健康にお金をかけず(かけられず)、カロリー多め・栄養少なめの安いジャンクフードに食生活が偏る反面、金持ちほど健康志向が強く、フィットネスや食生活にお金を惜しまない。魚や豆腐などのヘルシーな和食が流行っているのもこの流れで、昔から「Tofu」は普通に通用する言葉でしたし、最近に至っては魚のすり身が「Surimi」として通用するくらいなんですよ、奥さん。カニカマは今や全世界で食われとるのよ、奥さん。マイセンで盛り付けられてナイフとフォークで食うもんじゃねえよと感じていても、それをやってる人が海の向こうにいるんですよ、奥さん。
しかしこの手のニュースが続いていると、日本でも確実にその流れにとっているといわざるを得ません。まずはバーガーキングのワッパー復活。
マクドナルドではメガシリーズ。
バーガーキング・マクドナルドに続き、今朝の日本経済新聞にゃケンタがレッドホットチキンを増量みたいな記事もあったし、大盛りフェアは続いておりますよ。
一方、その分カロリーも大盛りなのは言うまでもないですね。メガてりやきは903キロカロリーございます。……これ、マックの公式発表ですからね。マックも認めた903キロカロリーですよ。ちなみにポテトのLが529キロカロリー。コーラのLが181キロカロリー。しめて1613キロカロリーというナイス熱量。成人の1日あたり摂取カロリーの目安は2000〜2400キロカロリー程度なわけで、あとナゲットをつまめばカロリー的には1日終了ですよ。昼・夜敢行すれば肥満まっしぐら。ローカーブダイエットとか、低脂肪油とか、納豆とか、ホットヨガなんかを超越してデブまっしぐら。
安くて手軽なものほど太りやすい。そして手間をかけたものほどヘルシーで太りにくい。その手間を今まで日本人は和食の文化の中で自らが、家庭がかけていたわけで、その知恵を今、世界中が金で買っている。ものぐさは生活習慣と食習慣のダブルパンチを受けておりますよ。めんどくさくても自炊がいいぞ。