プレミア景気良すぎ
プレミアリーグは景気がいいのう。この夏の補強費は過去最高を記録とのこと。
しかも中堅クラスのチームも含めて、どのチームも結構な補強をしとるのよ。
- http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/0708/other/column/200707/at00013755.html
- http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/0708/other/column/200708/at00014098.html
- http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/0708/other/column/200709/at00014529.html
金があるって強いねえ。
一方、割を食ってるのがセリエA。その退潮具合は次のことでも明らか。
1 外国人監督がいない
なんかイタリア人ばっかりですよね。すっかりいなくなった。元々外国人監督には厳しいリーグではあるんですけどね。
一方プレミアにはモウリーニョ(ポルトガル)、ベニテス(スペイン)、ベンゲル(フランス)、エリクソン(スウェーデン)、ヨル(オランダ)、ロイ・キーン(アイルランド)がいる。リーガにもシュスター(ドイツ)、ライカールト(オランダ)、アギーレ(メキシコ)、クーペル(アルゼンチン)、ラウドルップ(デンマーク)など。実に好対照。
エリクソンもクーペルも、かつてセリエAにいたことを考えると、一流クラスの外国人監督を迎える余力がなくなったとしか思えない。プレミアもリーガも、中堅クラスのクラブでも招聘できるのにね。このあたりリーグとしての景気の差では。
2 補強がしょぼい
選手の補強に目を移すと、目新しさがないんだよね。例えば出戻り組。エメルソン、カッサーノ、モンテッラ、ミッコリとか。全般的に枯れて戻ってきた感がある。カッサーノはまだ若いんだけどね。
また、新たにセリエ入りした選手もベテランばかりで新味がない。ジュリ、トリスタン、アンドラーデとか。全体的に小粒。大物の新規加入はついぞなし。
あとは目立つのはブラジル・アルゼンチンを中心とする南米勢。……ま、全般的に安上がりな感じだよね。リーズナブルでいいんだけど。
その反面、プレミアとリーガは世界中から獲りまくり。プレミアにはハーグリーブス、ナニ、ピサロ、マルダ、フェルナンド・トーレス、ベレッチ、ボジノフなど。リーガにはアンリ、ヤヤ・トゥーレ、ペペ、メッツェルダー、ヒルデブラント、スナイデル、ロッペン、エインセなど。金を惜しまず旬の選手を集めている感アリ。このあたり差は明らか。
3 国外流出が止まらない
かつてイタリア人選手をセリエA以外で見ることってほとんどなかった。チェルシーに行ったビアリ、ゾラ、クディチーニなんかは物凄いレアケースだったわけでして。
しかし最近は有能な選手がどんどん海外に出て行っている。ま、ユーベとかの八百長騒動なんかも大きな理由なんだけど、昨シーズンにカンナバーロ、ザンブロッタ。そして今夏にルカ・トニ。バリバリの代表クラスが国外に出ている。昔じゃありえんことですよ。
そう考えていくと、どうやら「世界三大リーグ」の一角から脱落した感じ。2強(プレミア・リーガ)3中(セリエ・ブンデスリーガ・リーグアン)という構図が鮮明になってきた模様。かつての隆盛を思うと信じられませんがね。栄枯盛衰でございますな。