(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

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第2回肉締め

「1人で食えて、オレとは食えないっていうのかよ」という「ナニ力団の方ですか?(@サンドウィッチマン)」的な電話が昨日友人から入り、想定外の焼肉連闘。「第2回2007年肉締め」であり、第1回は「肉締めイヴ」に格下げと相成った次第。昨日は「聖夜」ならぬ「肉夜」である。真っ赤なお肉のトナカイさんを、赤身好きのサンタさんが無煙ロースターで焼きましたという実に微笑ましい北欧あたりのお話であり、脂肪分の少ないおまえの肉が、弱った胃腸のためになるのさとサンタさんが魯山人に語ったとか語らないとか。以上「赤身のトナカイ」というお話であり、実在するヨーロッパ民謡の話でした。そんな話ねえよ。
話は肉締めである。第2回肉締めはこの店で敢行。

おとといの牛蔵はA5の肉を前面に押し出し、甘く溶ける脂の旨みと、ほどけるようにほぐれる上質の肉質で攻めてくるなら、こちらは赤身の旨さで勝負する店。一番人気の塩ロースにそれが如実に出ているのだけども「生でも食べれるお肉を少しあぶってレアで」というのが売り。で、個人的にはこういうお店の方がありがたい。何せわしゃ部類の赤身好き。実は霜降りは好かん。霜降りの脂の旨さは格別だし、脂身は脂身で旨いのだけども、肉としての旨さは肉本体、つまり赤身部分にあると思っておるのである。A5とかの高い等級の肉より、下手すりゃ下の等級の方が旨いと思うくらい。どうも日本では「マーブルタイプ」と呼ばれる霜降り信仰が強いのだけども、わしゃ「レッドミート」がいいんである。口の中で溶ける肉より、ややもすると堅い肉をガツガツ噛み締める方がいい。それこそ「血のしたたる」という赤い肉がいい。サーロインとかより、ランプとかの「かたいかたいステーキ」がいいのである。サイゼリヤではもっぱら「かたいかたいステーキ」ことランプステーキをご注文であり、最近メニューから消えて悲しい。以上「サイゼリヤちょっといい話」。
で、塩ロース。これが人気もたるやというお味。脂身がほとんどない赤身の肉なので、霜降り好きには全くもって面白みがないのだけど、赤身好きにはそれが良い。噛めば噛むほどの旨さ。「肉食ってるぞ」という気分にさせてくれる。ガッシリとした肉の旨さ。肉はこれでいい。
ユッケもオススメ。何より値段が驚愕。390円。安い! あと内臓好きならセンマイ刺しも。これまた390円。ともに量はちゃんと1人前。安いからって量を減らしてるわけでなければ、質を落としているわけでもなし。しっかりうまいし、しっかり安い。目玉の塩ロースも830円。前回の牛蔵もそうだけど、費用対効果は抜群。霜降り好きなら牛蔵、赤身好きならこの太樹苑という感じで使い分ければいいのでは。
以上、本当に肉締め。……今日、第3回肉締めにならなきゃよいが。下手すりゃ肉年越しであり、肉ニューイヤー。肉締め後、即肉初め。どんだけ肉好きだよ。