(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

クスリで痩せてどうするの?

飲むだけで痩せるなんてありえないんだけどね。

この凄すぎるクオリティ。

チラシには「飲んだら待つだけ!!内臓脂肪をそぎ落とす」などとうたい、主婦、OL、大学生の女性の写真付き体験談や「独医学が生んだ最新ダイエット術」として発案者のドイツ人ドクターの写真が掲載された。しかし、これらはモデル事務所の女性やインターネットから引用だった。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080401/crm0804011622020-n1.htm

「購入者の93%が効果を実感!」としたアンケートも掲載したが、こうしたアンケートはしていなかった。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080401/crm0804011622020-n1.htm

風呂敷に見合わない現実が凄いな。素晴らしき言うだけ番長
まあ、こういうものに関しては騙すほうが200%悪いんだけど、「騙されることを楽しむ」というのも大人の楽しみでありまして。東スポの見出しに釣られる感覚と言いますかねえ。痩せないことはわかってる。でも手を出しちゃうみたいな。
基本的に痩せる・太るはこの式で説明つきますからねえ。

  • 消費カロリー > 摂取カロリー = 痩せる
  • 消費カロリー < 摂取カロリー = 太る

要はカロリーの出と入、どっちが多いかで痩せる・太るは決まるわけでして。ダイエットの必殺技なんか実はなくて、如何に消費カロリーを増やし、摂取カロリーを減らすかですから。簡単な算数ですよ。
数あるダイエット食品に関しても、新陳代謝の効率を上げて、消費カロリーを増やしやすくするという効果とか、あるいは胃腸にはたらきかけて、摂取カロリーを抑えるとか、その程度でしかありませんからねえ。飲んでただちに痩せるような効果なんてありゃしない。逆に効果があったら驚異ですよ。体から強引に脂肪を排出させる。強制排出薬。でもそうなったら体内にエネルギーが貯まらなくなるわけでねえ。歩いているだけでスタミナ切れ祭り。こっちのほうが人として問題出てきそう。
ま、痩せるだけでいいなら不健康な生活するのが一番ですけどね。タケルンバの体重はかれこれ15年くらい80キロバトルグラムで、鶏卵並みの「物価の優等生」でおなじみなのですが、そんなオレの体重が大きく減ったのって、風邪で寝込んだときだけなんですよ。風邪ひく前が80キロだったのに、風邪ひいた後が72キロ。キッチリ1割引。10%オフ。わしゃスーパーの特売か。「タケルンバ本日1割引」。
重めの風邪をひくと、体調不良で食べられない。そして食べても胃腸が受け付けないので摂取カロリーが減る。イヤでも痩せます。痩せまくります。ましてタケルンバの場合、風邪ひくとセキこむタイプなので消費カロリーも急増。腹筋のエクササイズであり、有酸素運動であります。しかも実は病弱のため、風邪が長引くので、プチ合宿くらいの効果があります。「ダイエット合宿 → 実は風邪」です。
とはいえ、不健康で痩せても仕方ない。ダイエットって本当は健康的な生活をするためにやるもんですからねえ。ま、女性は見た目を良くしたいんでしょうけど、痩せて見た目が良くなるかといったらそうでもないわけで。痩せると大体肌が衰えますしね。水分摂取量が減るし、栄養状態が悪くなるし、ふくらんでたものがしぼむのでシワになるしでね。
ダイエットは不健康にならないように、適度にやるのがいい。環境と同じで継続可能な対策。外食をやめて自炊にする。肉は鳥肉にする。清涼飲料水をやめてお茶を飲む。こんな感じでゆるーく取り組むのが一番かと。金をかけて、薬にたよってもしょうがないしね。そのお金を他に使ったほうが、よっぽど健康的で幸せに過ごせますよ。
ま、ポッチャリ共和国としては「太れ!」とすら言いたいくらいなんだけどね。痩せたらいいというのは大いなる勘違い。富めよ増やせよ、そして太れよと。ポッチャリ広告機構からのお知らせである。