(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

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天ぷらミステリー

「天ぷら」って言葉を聞いて、何を想像します?

一般的にはこういうのが天ぷらですよね。具に衣をつけて揚げた料理。

もっとも、海外に行くとこんなものまで天婦羅にされちゃうわけですが。

レモンとソースついてんじゃん! それ、フライだから! エビフライだから!
しかし、これ、日本と海外の違いと思って皆さんバカにしてますが、日本でもこういうのあるんですよ。
西の方にお住まいの方は「天ぷら」って言えば、こっちを想像する人も多いのでは。

魚のすり身を揚げたの。関東的に言えば「さつま揚げ」。これも天ぷらなんですよ。天ぷらと言ったら、こっちの方が普通、一般的だって地域は結構多いわけですよ。「じゃこ天」と言われて、じゃこのかき揚げ的なものを想像したら、すり身揚げで「???」とか。「なんちゃら天」ってものは結構あるわけですけど、ある具材ズバリを揚げたものじゃなくて、その具材のすり身とか、それ風味の味付けをしたすり身揚げであることが多いわけです。
しかし、またまた問題があるわけですよ。問題児がいるわけですよ。
その問題児の名前はごぼう天。あるいはごぼう巻。

おでんダネのヤツね。ごぼうにすり身をつけて揚げたヤツ。これは西では天ぷらなはずなんです。すり身を揚げたやつだから。
しかしだ。福岡とかでごぼう天と言うと、普通はこれ。

ごぼうに衣をつけて揚げたの。テンプーラ!
東では衣をつけて揚げたのが一般的で、西ではすり身を揚げたのが天ぷら。しかしごぼう天に関しては、東は魚のすり身をつけて揚げたので、西はごぼうに衣をつけて揚げたので……。おまけに右にある丸天はすり身を揚げたヤツで、やっぱりそれは天ぷらで……。
ややこし−い!
まことに天ぷらひとつ見ても、日本はいろいろであります。