カタカナ言葉の魔力。
漫画家の故青木雄二氏が指摘されていましたが、カタカナ言葉には本質を隠して、耳障りをよくするという魔力があるようです。お金や職業に関連する言葉には特に注意が必要と思われます。
PALCOMの海外投資塾 カタカナ言葉に注意せよ
ローンは借金に過ぎませんが、ローンという言葉には、借金であることを忘れさせてくれる力があります。リボ払いという言葉も、要は、金利の高い分割払いですが、カタカナ言葉になっているので、言葉からは意味がよく分かりません。
確かにこういうとこがある。カタカナ言葉はわかりづらい。わかりづらいからイメージできないことがある。
一方、日本語、特に漢字の場合はイメージできる部分が大きい。漢字そのものに意味があるから、カナやアルファベットより伝わるものが大きい。
借金
文字通り「金」を「借りる」ということ。漢字としての意味合いと、実際の言葉としての意味合いに差があまりない。見れば意味がわかる。十分に通じる。「ローン」よりはるかに、意味がわかる。
耳触りのいい言葉、何だか印象がいい言葉こそ漢字に直してみるといいのかもしれない。漢字に直して、字面から受ける印象を多くしてみた方がいいのかもしれない。
ドメスティック・バイオレンス
「家庭内暴力」と漢字で書いた方が深刻な感じがする。
メタボリックシンドローム
「代謝症候群」と。代謝症候群の方がまだ「代謝に問題があるんだろうなあ」と想像できる分、分かりやすいじゃないか。
情報量を減らして耳触りを良くするんじゃなくて、情報量を増やすことで印象量を増やす。考える余地を増やす。カタカナを漢字に直して考える。このひと手間で本質への理解が深まるんじゃなかろか。
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