F1がいよいよ開幕ですよ! F1界もジャイアンがいなくなり、乱世といわれる今シーズン。タケルンバが展開を予想してみました。……当たらないで評判ではありますがね。
大きな流れは変わらない
基本的に昨年とレギュレーションが変わらない以上、基本的な勢力図は昨年と一緒です。昨年のマシンとベースが一緒である以上、下克上は起こるべくもなし。だってそうでしょ。昨年1シーズンで変わらなかった差が、たかだか半年弱のオフシーズンで変わるべくもなし。強いチームは強いまま。残念ながらそういうことです。
ルノー、フェラーリの2強、それを追いかけるマクラーレンやホンダという構図に変化はございませんな。
移籍の損得勘定は?
しかし今期はトップドライバーの移籍があり、その損得勘定の計算がカギとなります。マクラーレンに移籍したアロンソと、フェラーリに移籍したライコネン。チャンピオンチームから昨年3位のチームに移籍するのと、昨年3位のチームからチャンピオンに肉薄した2位のチームに移籍では、果たしてどっちが上なのか。これが今期のポイントと言えそう。
◎ライコネン○アロンソ
で、早速その答えになりますがライコネン優位とみます。その理由はマクラーレンの開発スピードの遅さ。昨年は途中でモントーヤからデ・ラ・ロサへのスイッチがあったとはいえ、前半9戦と後半9戦では、後半があまりに悪いのよ。完走した場合の平均順位を調べてみるとこんな感じ。
(前後半のチーム別平均完走順位)※失格はリタイアとして計算せず
前半 後半
ルノー 2.9 3.7
マクラーレン 3.8 5.3
フェラーリ 4.1 2.9
トヨタ 10.0 7.8
ウイリアムズ 8.7 10.3
ホンダ 7.9 5.3
レッドブル 10.1 10.5
ザウバー 9.0 9.4
トロロッソ 12.2 12.3
アグリ 15.6 14.9
ということは、このオフの間にフェラーリはもっと速くなっているわけで、そういう意味でアロンソ・ライコネンの比較で考えるならば、より開発が速いフェラーリに乗るライコネンにアドバンテージがあるんではなかろうかと。そう思うわけですよ。
ライコネンの最大の敵はマッサ?
しかしそのライコネンはフェラーリ1年目。まずは同じマシンに乗るマッサに明確な差をつけねばなりませぬが、これが実は難しい。意外とマッサはいいドライバーなのよ。全18戦を6戦ずつ分け、完走時の平均値をとると、5.0→4.3→4.0と尻上がりに成績上昇。侮れない実力を持っているわけなのです。なので、アロンソより何より敵は身内にあり。少なくてもフィジケラよりは上。「フェラーリ2台 VS アロンソ」という構図になりそうですよ。