話題の事業仕分け。
5.傍聴希望者の受付
http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/wk-grp.html
事前の登録は不要で入退室自由ですので、会議開催時に現地にお越し下さい。
一般人でも当日ふらっと行けるシステム。こりゃいいね。会場での録画、録音、撮影もおk。
というわけで、本日、会場に突入してまいりましたよ。
事業仕分けとは
「構想日本」ちゅうシンクタンクが提唱している行政サービスの評価方法ですね。
●事業仕分けとは?
構想日本の活動一覧|構想日本
・実施する自治体職員と「構想日本事業仕分けチーム」(他自治体の職員、民間、地方議員などで構成)が侃々諤々の議論をする
・国や自治体の行政サービスについて、予算事業一つひとつについて、そもそもその事業が必要かどうかを議論
・必要だとすると、その事業をどこがやるか(官か民か、国か地方か)を議論
・最終的には多数決で「不要」「民間」「国」「都道府県」「市町村」に仕分け
・「外部の目」(特に他自治体職員。いわゆる「同業他者」)を入れる
・「公開の場」で議論する(広く案内し誰でも傍聴できる)
・「仕分け人」はボランティア(企業がコンサル業務を行うのではない)
こういうもの。まあわかりやすく言えば「いるもの」「いらないもの」です。小須田部長か(@笑う犬)。
で、それを国の事業についてやっちょるわけです。
既に広く報道されていますが、構想日本が行ってきた事業仕分けが、政府の行政刷新会議に取り入れられました。刷新会議の事務局長に構想日本代表加藤が就任し、国の約450事業の仕分けが、3つのワーキンググループで約80人の「仕分け人」によって行われます。
構想日本
こんな感じであり、完全公開でやってる。誰でも入退場自由で見れるし、インターネットでライブ中継もあると。政府の施策検討の場としては、これまでにないガラスばりでやっているわけなんです。
会場潜入
会場に着くと案内あり。
報道はやや特別扱い。会場の2階席入れたり。いいね、報道は(棒読み)。
セキュリティチェックはあったが、手荷物検査と簡単なボディチェックのみ。
なお、入室時にセキュリティチェックが行われますので、身分証明書等本人の確認ができるものを持参して下さい。
http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/wk-grp.html
俺のときは身分証明書の確認はなかったなー。オバマ来日の日でこれなんだから、意外と確認はゆるゆるなのかも。
会場に入ると無線レシーバーを受け取る。
会場ごとにチャンネルが設定されているので、傍聴者は聞きたい会場のチャンネルを合わせて聞く。一応マイク音声もあるが、何せひとつの体育館みたいなとこで、仕切り板で3つの会場を設定しとるので、あちこちから音声が聞こえてくる。そのため、こういうものがないと聞きづらい。
これは会場の様子を撮影した動画。手振れがひどいが、なんとなくの雰囲気はわかるんじゃないかな。
会場ごとに表があり、何を話すか、そういう結論が出たかなどが書き込まれる。
誰が参加するかも完全ガラス張り。係員が「仕分け人が通りまーす」などと言いつつ誘導してた。あ、マジで「仕分け人」って呼んでるんだ。
さっそく傍聴
着いたら第一会場がやたら混んでいたので、第一会場を見ることに。テレコム関係事業に引き続き、本日の目玉である地方交付税について。おお、適当に混んでいる方に行ったら、いい議題に当たったぞ。
マスコミの注目度も高い。
議論はこの資料に基づいて進む。
資料は会場に行くともらえるし、行政刷新会議のサイトでダウンロードできる。
議論スタート。
話の流れはまず担当部局が概要を説明。「この予算は必要だ!」という立場から。
それを受けて、財務省の主計が論点を提示。「この予算は削れるはずだ!」という立場で。
その後、仕分け人が質問などをし、それに対して担当部局が回答。話を進めていく。
最後は仕分け人が評価シートに「廃止」「予算削減」「要求通り」などを書き込み、議論を集約。それをもとにワーキンググループとしての結論を出すと。そういう流れ。
こんな感じで議論の結論が書き込まれていく。
議論後の枝野幸男議員をポチリ。まあこんな感じで臨場感があるわけですよ。
「この政策は必要だ」「予算をもっと欲しい」と考える省庁側の立場と、「予算をもっと削りたい」と考える財務省。そして「もっといい政治を」と考える政治家と、納税者の立場で臨む仕分け人。それぞれの立場がぶつかり、なかなかいい議論が展開されてます。
- http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/wk-grp.html
- http://www.npb.go.jp/ja/guide/soshiki/ichigaya/index.html
是非会場でご確認くださいませ。
1.開催日
http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/wk-grp.html
平成21年11月11日(水)、12日(木)、13日(金)、16日(月)、17日(火)<第1弾>
平成21年11月24日(火)、25日(水)、26日(木)、27日(金)<第2弾>
(注1)詳細な時間は別途公表いたしますが、概ね9:30〜18:30を予定しております。
(注2)11月14日(土)、28日(土)、29日にも開催の可能性があります。開催する場合には別途公表いたします。
こんな感じでやるそうですから。
また会場に直接行けない人は、是非ライブ中継を。音声だけ聞いても楽しめます。
テレビなどでは議論の「いいところ」とか「核心の一言」のみ放送し、それまでの流れなどがわからないので、正確な真実はつかめない。「何故その一言が生まれたか」ということを理解するためにも、一度議題ひとつを丸々ご覧になると、どういうことが行われているかがわかっていいんじゃないかな。テレビの映像だけで理解した気になるよりはね。あれじゃわからんよ。
是非議論を堪能くだされ。