(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

安安はどうなっているのか

「七輪焼肉安安」の勢いが止まらん。

今度は代々木ですか。

東京都福祉保険局は1月14日、6日に秋田市から東京都に秋田市内の医療機関からO157による食中毒患者1名の発生届があったと発表した。秋田市が調査した結果、患者は昨年12月25日、渋谷区内の焼肉チェーン店「七輪焼肉安安 代々木店」を利用していた。

http://www.ryutsuu.biz/store/c011508.html

秋田から東京に来ているときに焼肉を食べ、その時にかかっちまったのか。ううむ、とんだクリスマスだのう。まさかオフ会じゃあるまいな。

この問題、昨年からずーっとホット。感染部位はどうやらサガリらしい。横隔膜の肋骨側。面倒なので、大抵横隔膜は「ハラミ」って言っちゃうんだけど、本当は肋骨側と背中側では違うのね。肋骨側がサガリで、背中側が本式のハラミ。「サガリ」に合わせて「アガリ」と言ったりもする。これは余談。

で、こちらの映像によると12店舗に行政処分が下っている。107店のチェーンで12店だから、1割強。結構な確率。

「電撃ホルモン」のケースと一緒だわな。統一仕入れをして、チェーン店に配送しているので、同種の食中毒が発生するという。配送段階で感染していれば、どの配送先でも同じ症状になるわけで。
ただ不思議なのは、食中毒が発生している時期が長い。長すぎる。

自分が把握している限り、本件が最初のケース。11月の中旬には食中毒が発生しとるわけですからねえ。そこから継続的に食中毒が発生している=感染している食材を供給し続けているということになるわけで。少なくても、11月に食中毒が判明した後、どういう対策を打ったのかは問われるところ。「何もしてねえんじゃないの?」と言われても仕方ないケースですわね。だってコンスタントに発生しているんだもの。
ということは、「たまたまその日に加工した食材が感染していた」という話ではなく、「ほとんどの日、その食材は感染している」と考えるべきなんだよな。「感染デフォ」というのが自然な結論。たまたまなら継続的に食中毒は発生しませんからね。何が原因か知らんが、「ある加工場で、ある特定の部位を扱うとO157に高い確率で感染する」ような状況なんだわ。そしてそれを安安は仕入れていたんだわ。安安で仕入れてたサガリは、結構な確率でO157に感染してたんだわ。
もちろん先述のリンク先映像でも言っているように、加熱の問題は影響している。十分な加熱をすればO157の菌は死滅するわけで、加熱をすれば食中毒は防げる。防げるんだが、それは安安だけに食中毒が頻発している理由にならない。何故なら、焼肉を食べる人は、安安だけで生焼け肉を食べているわけじゃないよね。トングを使わず、割り箸で生肉に触れているわけじゃないよね。そういう人はどこにだっている。安安の客だけがそうしているわけじゃない。「生焼け上等!」の客が安安に集中しているわけじゃない。
ということは、安安の食材だけに何らかの衛生的問題があるとしか考えられないのですよ。論理的に考えるとさ。となると、問題のある食材を、問題発覚後も継続的に仕入れていた会社なんなのよという話になる。店舗レベルの問題というより、経営レベルの問題ですわね。食材の危機管理だわさ。
映像では店員が集められて研修させられてたけどさ。

このケースと一緒。責められるべきは現場じゃないよな。むしろ幹部クラスが食中毒の研修を受けた方がいいと思うよ。「感染していても、よく焼けば食中毒は防げる」って考え方は正しいけど、「そもそも感染していなければ、もっと安全」ということも言えるわけで。食材でリスクを負うことはねえのさ。名前が安安なのにね。