俺ね、松崎が好きなんですよ。基本的に伊豆が好きで、なかでも西伊豆派なんだけども、松崎の何がいいって、入江長八の作品が見れるからなんですよ。
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- 入江長八 - Wikipedia
あまり有名じゃないんだけどね。
で、宿を出て真っ先に向かったのがここ。
長八記念館(松崎)
浄感寺の中。つか、浄感寺。このお寺の建て替えのときに活躍したのが左官職人である入江長八。ってなわけで、長八がつくったものが多数残っているというわけ。
お寺の方がいろいろと解説してくれるので、大変わかりやすい。お寺内は撮影禁止。外はおk。
八方にらみの龍は必見。飛天、松鶴も素晴らしい。
石田半兵衛の彫刻もなかなか。こちらは鯛。木の節が生かされている。
これは亀。実は2匹いる。わかるかな?
伊豆の長八美術館(松崎)
続いてこちら。記念館と美術館は同じ道沿いで、近い。はしごオススメ。
こっちは館内撮影おk。作品も撮って良し。より近くで見て撮って、長八の作品を感じて欲しい。
これは代表作の巴御前。長八の作品は鏝絵なのだけど、近くで見るとその真価がわかる。
漆喰が盛り上がっているのね。立体的なの。平面な絵として見ても十分に凄いんだけど、3Dの作品になっているというところがさらに凄い。
波とか岩の感じも立体的だし、
こういう文字まで3D。
左官職人であり、狩野派に学んだ人物であり。昔の人の底知れない技術というか、文化的教養に恐れ入る。
これは壁に直接掛け軸の絵を描いたもの。絵の周りの掛け軸の紙っぽい部分も漆喰で描いたもの。「どこが紙で、どこが漆喰かわからない」というレベルではなくて、全部漆喰。
あまりにも凄いので、こういう珍プレーも起きる。
この絵の四隅が竹になっているんだけど、「竹の色がはげているから、上から塗るべ」と塗ってみたら、実はそれは竹ではなくて、漆喰でつくったものだったという。それに途中で気づいて、あわててストップ。下段のみセーフというのがこの作品。
長八の底知れない技術と、それに気づかないで台なしにしてしまう後世の人間。そのコントラストもまた面白い。
俺が伊豆で一番好きな場所。皆さんも一度是非。
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