一言で言えば「そらそうよ」。
埼玉県の教職員ら140人が条例の改正で退職金が減額される前に早期退職することが明らかになった問題で、NHKが全国の都道府県に取材した結果、合わせて7つの県で450人余りの教職員や警察官らが早期退職をしたり希望していたりすることが分かりました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130123/k10015007351000.html
早く退職したほうが得なら、そうする人が出てくるでしょうよ。それは責められんって。
これが一般企業なら経営者とか人事が悪いんであって、行政であれば条例をつくった役所とか、その役所のトップとか、条例を通した議会の問題。辞めた人を悪者にするなら、こういう仕組みをつくった側も責められないとバランスがおかしいよね。
しかしながら、やはりというべきか、こういう人が出てくるわけです。
- 片山さつき Official Blog : 退職金が民間より15%(平均400万円)高いとの調査により、引き下げが決まり、生徒と職場を放り出して駆込み退職した地方教員、警察の方々!公務の矜持は何処へ?
50万円が惜しくてやることでしょうか?
片山さつき Official Blog : 退職金が民間より15%(平均400万円)高いとの調査により、引き下げが決まり、生徒と職場を放り出して駆込み退職した地方教員、警察の方々!公務の矜持は何処へ?
やるよ。惜しいじゃん。
生徒を放り出したと言われ、周りから、あるいはマスコミからも批判されうるであろうことは、普通の常識があればわかるでしょうに。
片山さつき Official Blog : 退職金が民間より15%(平均400万円)高いとの調査により、引き下げが決まり、生徒と職場を放り出して駆込み退職した地方教員、警察の方々!公務の矜持は何処へ?
そういうのを人質にとって、「このタイミングで退職金を引き下げても辞めないだろう」という判断をしたのはどうなのよって話でもあり。よっぽどそっちのほうが非常識であり非道だと思うけどね。
埼玉県によりますと、この条例の成立後、今年度末に退職する予定の職員の中から、2か月早めて今月いっぱいで退職したいという申し出が、全体の10%に当たる140人からあり、このうち110人は県立高校やさいたま市の公立の小中学校に勤める教職員だということです。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130122/k10014967521000.html
しかしそれでも90%の方が残るわけだけれども、こういうタイミングで話題になったことで、残りの90%方が辞めづらくなるという。そういう圧力になりかねないと思うのであり。公務員といえど生活があるわけで、そういう生活面を追い込んでまで、あるいは「生徒をとるか、目先の金をとるか」みたいな究極の選択まがいのことをさせてまでやることかねえと。そう思うわけでありますよ。
ちなみにこういう駆け込み退職自体は珍しいことじゃないわけであります。
2006年(平成18年)6月に「地方公務員等共済組合法の一部を改正する法律(平成18年法律第63号)」が成立、2007年(平成19年)4月1日施行となり、年金減額となったが、これを避けるために3月に”駆け込み辞職”する地方議員が現われ、各地で問題となった。
議員年金 - Wikipedia
相模原市の事例がキャッシュに残っているのでご参考まで。
条例をつくる側の議員もやるなら、つくられた側の公務員だってやるわな。