(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

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日本 VS インド戦

どうも照明との相性が悪いこのカード。ま、今回は完全消灯じゃなかっただけ良しとしますか。
さて今回の試合、ジーコ時代に日本ホームで6−0で勝った相手であり、レベル的にかなり落ちる相手なので、いくら予選突破確定したとはいえ、どういう勝ち方をするかが焦点でした。イエメン・サウジとは違い、アウェイとはいえ勝って当然。さらに言うなら、完勝して然るべき相手。ガーナ戦とは全く違う形ながら、結果より内容が問われた試合でした。
で、その内容ですが、播戸という収穫があっただけポジティブ。それ以外は反省点が目立つ結果です。
何はともあれボールが落ち着かない。我那覇が入ったときに「ボールを落ち着かせろ」とオシムから指示があったようですが、始終落ち着かない感じ。端的に言えばキープ力がない。そして裏を返すと、キープ力がある核となる選手がいない。ポルトガルのデコ、イタリアのピルロのような「とりあえずボールを預けとけ」みたいな選手がいない。で、みんなその役目ができないので、「お前がやれよ」「いやいやお前が」とバタバタ回しあっている。そんな印象を受けました。
今野や鈴木啓太など、ボール奪取に優れた中盤が育ちつつあるのはいい兆候ですが、奪ったボールを預かる選手が育っていない。それが現状。ただ、好意的に考えると、オシムはわざとその状況をつくることで、現メンバーにそうした役割に対する自覚を芽生えさせるとともに、ボールキープするにはどうすればいいか考えることを求めているのではないかと。それが海外組を使わない理由なのでは。
だって、この問題、中村俊輔で解決しますからね。別に小笠原でもいい。できないことをわかってて我慢している。そう思えて仕方ない。中村憲剛あたりにそうした大きな成長を求めたいですね。4年後に間に合うことを祈る次第。
ただ、巻はどうなのかなあ。播戸が良かっただけに微妙。播戸はゴン中山タイプのボールを追いまくるタイプのストライカーなので、本来、ポストプレイヤーの巻とは相性がいいはずなんですが、インド戦を見る限り、完全に巻が消えてたもんなあ。巻は佐藤寿人の方が相性いいかも。一方、佐藤寿人と播戸もあんまりいい相性じゃない気がする。このあたり我那覇も含めた相性の良し悪しは検討課題でしょうな。何せオシムはあのサビチェビッチを外したこともある人なので、相性を優先するはず。一方が消えないFWの組み合わせに期待したいところですな。