(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

護憲ってイデオロギーなんですか?

基本的にタケルンバは何も考えていないのであり、お気楽で生きているのであり、自由主義であること以外にこれといった思想・信条なるものは持ち合わせていないのだけれど、常々疑問に思っていることがあるんですよ。それは「護憲」っていう立場。これってイデオロギーでも何でもないよね。一言で言えば「現状維持」以外のナニモノでもない気がしますな。

護憲=平和主義?

よく「護憲は平和主義である」みたいな誤解をされているんだけど、これっておかしいよね。憲法を守ることと、平和を望むことは全然関係がねえよと思うわけですよ。また、逆に改憲が非平和主義ていうのも極端な話ですわね。憲法を改正しようがしまいが、その精神が平和主義かどうかには影響しねえと思うのです、はい。憲法改正に対する姿勢と平和主義に対する姿勢は別にして考える必要があるのに、「護憲=平和主義」という妙なイメージ付けがあるのは変だなあと。そう疑問に思っているわけですよ。

話の辻褄が合わない

さらに言うと、平和主義者にとっては護憲って手段であり方法なんですよね。平和主義を実現する上での。「平和主義を実現する=憲法を守る」と。であるならば、より平和主義が実現する手段があれば、そっちをとったほうがベターであるし、その方法が憲法改正であるならば、当然賛成しなきゃ話の辻褄が合わないわけです。平和主義の方がいいならね。
例えるなら「お買い物はより安い店でするべきだ」という考えの人が「Aという店が安いので、Aで買い物しなさい」と言っていた場合、「Bという店のほうがAより安い」という事実を突きつけられた場合に、「じゃ、Bで買い物しなさい」という話なわけですよ。安いほうがいいのなら、より安い選択肢をとるべきですねと。
でもここで護憲の人はそういう辻褄合わせをしないんですよね。ここに奇妙な矛盾がある。先ほどの例で言うと「いやいや、今までAで買い物してたんで」と逃げる。……今までどうだったかなんて価値判断は後出しジャンケンなのにねえ。

平和主義的改憲はナシですか?

こういう話を考えても護憲ってのはイデオロギー足り得ないわけですよ。平和主義でも何でもなくて、単なる現状維持派。憲法を変えたくないってだけ。本当に平和主義ならば、より平和主義にするための改憲案が出てこないとおかしいと思うわけです。憲法第9条をわかりやすくするために、いわゆる芦田修正を外して自衛隊も持てなくするとか。でもそういうことも言わないんだよね。ただただ変えたくない。非発展主義なんだよねえ。
ま、変えりゃいいとは思わないけども、何も変えなくてもいいほど現行憲法って完璧なのかねえ。ましてや、今後も変える必要ないもんですかねえ。単純にそう考えるタケルンバですよ。より良くする余地くらいはあった方がいいんじゃねえかと。単純にそう思っております。以上、朝っぱらから真面目な話でした。……仕事しなきゃ。