(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

二酸化炭素を「にたんかたんと」としか言えなかった友人がいます

タケルンバの春秋の風物詩といえばディベートなんである。所属していたゼミがディベート大会に出場するので、毎年毎年この時期はワオ! ましてやタケルンバは「科学の大家にして人民の父(某共和国的表現)」であり、「エロスの大家にして妄想の父」でもあり、ゴルフをやらせれば18ホールで何回もホールインワンをやっちゃうくらいスゲエ人なので(某共和国の人の話)、そのレベルを維持するにも勉強は欠かせないのである。実情は至って地味なのよ。
で、今回のテーマが早速決まったらしい。そのテーマは「炭素税」。……なんじゃそりゃ。また難しいテーマを選びおって。わからねえじゃねえか(本音)。環境問題なんて門外漢もいいところだぞ。どっちかというとオレは環境破壊側の人間なんだ。エネルギーを燃やしてはやし最上川。5月なのに既にクーラー全開であり、電力を大量使用してやまないのだぞ! 「弱冷房車」に乗ったら溶けてしまうのだぞ!
でも次の週末には我がゼミの合宿があるのだ。「頼れる先輩」として後輩から繰り出される質問すべてに的確な返答をせねばならぬ。「溺れるわらわはタケルンバ」であり、これからの時期は水の事故にご注意ください。以上、元水泳部員(入部1週間で練習苦により退部)からの注意でした。
しかし何だな、難しいテーマですな。炭素税は炭素ガスを排出するエネルギーの使用などに税金をかけ、炭素ガス排出を抑制しようという環境税の一種なわけですが、環境問題は確かに問題とはいえ、それを税という手段で本当に解決できるかっていうところが問われるわけで。いわゆる経済学でいうところの「インセンティブ」というヤツの逆バージョン。「コストが上がれば使うまい→そうなりゃ炭素ガス排出量も減るだろう」という皮算用。ただ問題はコスト増というデメリットをカバーするメリットが発生するかなんですよね。日本で作る分が海外移転するだけじゃ、地球規模の環境問題には何の効果もないしね。日本より省エネ効率が悪ければ、むしろ環境には逆効果であるとも言えるし。まあ難しい問題ですよ。
そもそも「炭素ガスと地球温暖化は関係ねえぜ!」という論もまだ有力ですからね。二酸化炭素が増えることと、地球温暖化の相関関係は完全に立証されとらんわけで。みんなが憂うほど環境は悪くねえという説も意外と有力ですし、答えが出にくい難しいテーマですよ。ま、だから学生が取り組むにはいいんだけどね。脳みそを振り絞って自分なりの答えを導き出す作業を経験することが大事なわけで。先輩としてその一助になれば言うことありません。勝つか負けるかよりも、まずはそこよね。
ちなみに来週は練習試合の相手をする予定。ゼミ全体VSオレという無謀な試合。さすがに年々相手をするのが苦しくなっております。毎年春秋にやっているので、少しずつ頭の回転が遅くなっているのがリアルにわかる。うう、恐ろしい。とはいえ、頭の衰えは大人のいやらしいテクニックでカバー。大人の老獪さで若人の芽を叩き潰しております。ひどい大人です。この時期は仕事ではありません。さ、勉強すっか。