(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

一澤帆布モデルが一番近いかね

さっきのプレナスの話ですが、過去のモデルケースを洗うと、意外と似た話があり申す。

つぼ八」「和民」モデル

外食という意味では「つぼ八」「和民」のケースがもっとも近い。傘下のフランチャイジー(加盟店)が別ブランドをつくって分離独立し、同業他社になるってパターン。
もうみんな忘れてるし、知らない人も多いんだけど、ワタミって元々「つぼ八」の加盟店をやってたんだよね。で、あるときから「つぼ八」をやりつつ、自社ブランドで「和民」を立ち上げた。となると、「つぼ八」をやりつつ「つぼ八」のライバルってなわけで、他の加盟店から出てけと。そういう話になって分離独立したんだよね。
ちなみに「白木屋」「魚民」「笑笑」で知られる「モンテローザ」の社長は「つぼ八」出身。「八つぼ」というお店を経営していたという黒歴史情報もあるが、これは別の話であり、そのあんまりなメニューの香ばしさに、某W従業員が「笑笑(笑)」と言ったとか言わないとか。
ま、今回の話も近いっちゃ近い。プレナスが別ブランドを作って出て行くって話なわけでね。

トルデシリャス条約モデル

大航海時代にスペインとポルトガルが取り決めた条約が「トルデシリャス条約」。これでヨーロッパ以外を両国が分割しようとしたわけですが、「ほか弁」時代はこういう状態だったわけね。プレナス系が東日本・山口県・九州、ハークスレイ系が西日本。こういう住み分けがあった。これが別ブランドになると破綻するわけですな。お互いが攻め込む感じになる。「ほか弁・ほも弁世界大戦」というか。「ほも弁」自重。
とはいえ、この業界はスペイン・ポルトガルだけじゃないわけですよ。「オリジン弁当」を傘下にした大英帝国イオンもいるわけでねえ。実際の歴史でも、結果的にスペイン・ポルトガルの覇権は失われていくわけで、そういう契機になるやもしれん。

一澤帆布モデル

元々揉め事が発生するきっかけは、フランチャイジー(加盟店)がフランチャイザー(本部)を傘下にしたことなんだよね。親子逆転。本部の下に加盟店であるプレナスハークスレイがぶら下がっているうちは良かったんだけども、ハークスレイが本部を子会社にした。ここから揉め事が発生したわけですな。最近まで兄弟だったのに、突然親になったみたいな話で。
また経緯も生々しい。元々プレナスは本部の株を44%持っていたわけで、兄貴筋だったわけですが、ハークスレイが創業者から本部の株を54%買って大逆転、子会社化という経緯がある。このあたり資本関係を巡る兄弟喧嘩を延々しているわけで、一澤帆布に似た感じです。別ブランドで独立、但しやってる事業は前と一緒というあたりもそっくり。
ま、基本はお金の絡んだ話なので、一澤帆布以上のリアルなやり取りがあったことは想像に難くありません。とりあえず当分は語感が香ばしいので「ほも弁」を応援する所存ですし、「ほっかほっか亭」が「アッーアッー亭」にならないかを監視することにします。