(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

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「百年孤独」は凄かった

土曜日、友人宅で「百年孤独」を飲んでみました。



元祖「百年の孤独」は超有名な焼酎であるが、こちら本家「百年孤独」は一部好事家のみに好評の紹興酒である。友人Nに北京土産として贈呈。で、この度新居に越したので、折角なのでみんなで空けようと。そういうことになった次第。
さて、この百年孤独。グラスに注いでみると無色である。紹興酒なのに無色。「紹興酒って黄酒の一種じゃなかったっけ」という疑問もなんのその。正々堂々の無色透明である。
そしてニオイを嗅いでみる。……何故かパイナップル臭。しかも安っぽい香料系。友人N曰く「ハイチュウみてえ」。確かにそういう感じ。無色透明なのに香るパイナップル。業界用語で言うところの「オイニー、ナップルパイ」だ。業界用語で言う意味ねえよ。
この時点でもの凄く不安である。長きに渡る食べ歩きの経験上、こういうものは大体ヤバイ。見た目とニオイと商品知識が矛盾している場合、何かがおかしいし、おかしいということはヤバイ。無色なのに紹興酒というのも不自然だし、紹興酒なのにパイナップル臭というのもおかしいし、パイナップル臭なのに無色というのもあやしい。

この3要素がどうにもこうにも矛盾するわけである。キムタクならずとも「ぶっちゃけ、ありえないんだけど。マジで」だ。それ、本人じゃなくて、ホリじゃね?
とはいえ、この不安がいい意味で裏切られることもある。鍛高譚なんかもそうね。あれだけシソスメルがしておきながら無色だし、無味というもんもある。脳みそは酸味を期待しているのに、酸味が無いという意表をつく焼酎。そうだ、百年孤独はそういう酒なのだ。中国の鍛高譚と言うべき意表をつく酒なのだ。そう思い込むことにし、とりあえず飲んでみる。
……結論から言おう。飲むな。消毒に使え。何だか口内がスーッとするし、染みるし、目が覚めます。工業アルコールの香りがしますし、あらゆる意味で身も心も痺れます。まとめると「マズイ」ということです。これを贈答品に使うと友人・知人が減り、もれなく百年は孤独になれることでありましょう。
念のために買っておいた「古越龍山」の8年物がメチャメチャおいしゅうございました。中国の「いやげもの」としてオススメの逸品。飲みすぎると目が潰れるぞ、多分。
(追記)2008/02/19 0:10
よくよく調べてみたら、紹興酒じゃなくて白酒だったらしい。そりゃ透明だわな。