(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

会員宣言のススメ

大反響をいただいております、「社交辞令の効かない会」。

会員それぞれご自由に解釈し、ご活動いただいております当会ですが、世の中には当会に入会なさっておられない方も多くございます。いや、非会員の方が圧倒的に多いという現実がございます。そこで今回は非会員の皆様と、「社交辞令の効かない会」が気分良く共存するための話を書いて行こうと思います。

「いや、本当にやらなくていいですから」「またまたぁ」「……」

これを書こうと思ったのは、こちらを拝見したからです。

「串焼きが来たら率先して串を外す! レモン絞っていいか確認取ってから絞る! 皿が来たら回す! ライターなんて飲み会じゃたいてい最底辺なんだから、これくらい気を回してくださいよ!」

http://d.hatena.ne.jp/y_arim/20080724/1216950606

……なんだか大変な修羅場ですが、ワタクシはこういうのを「気を回す」と思いません。ワタクシは「社交辞令が効かない会」の会員である以前に「ほっといてくれ星人」なので、いちいちこういうのをされるのが嫌いなのです。そしてこういうのを人に強要することも嫌い。イヤだから「しない」し、「されたくない」のでありますよ。
それに串焼きは串のまま食べるのがうまいもんだと思っております。串のまま食べるから串焼きであります。串スタイルで困るなら、普通に網焼きにすればいいのです。鉄板焼きでいいわけです。串を外すくらいなら串焼き以外の店に行くべき。人数が多いので串から外して分けて食べたいとかであれば、分けなくて済むように多目に頼むべきで、串を外すの外さないのを人にああだこうだ指示したり強要する以前の問題でありますまいか。
と、ワタクシは思っておりますが、先述の通りそういう自分の考えを人に強要するのはイヤなので、こう言うことになります。

「そのままでいいですよ。あなたが食べる分だけ串を外してください。わたしの分はほっといてください」

ま、願望をこう伝えるわけです。ワタクシなりにマイルドに(マイルドか?)。
すると相手はこう言います。

「ま、ま、そうおっしゃらずに。この方が食べやすいじゃないですか。ねっ」

満面の笑顔。手を止めない。……伝わってねえ。orz
仕方なくワタクシはこう言います。

「いや、本当にいいんですよ。本当にやらなくていいですから」

二度目です。本当にやって欲しくないから、「やらなくていい」と言います。

「またまたぁ。気にしないでくださいよ。これがボクの仕事ですから」

……。
こうなってくると短気なワタクシとしてはこう返さざるを得ません。

「やらんでいいって言ってるのに、なんでわからんのじゃ、ボケェー!」

ほら、切れやすい世代なので。今どきの。

会員宣言のススメ

会員と非会員の間では、こういう悲劇が稀に起こります。当会の会員は本当の気持ちを言っているのに、それがストレートに伝わらないことがございます。「またまたぁ」は悲劇のフラグ。この言葉が出たときは、大抵まずい方に解釈されているときです。ストレートに出した本意と逆に行こうとしているサインです。
こういう悲劇を防ぐためにも、この一言に意味が出てまいります。

「自分、『社交辞令が効かない会』なんで」

これをさっさと宣言してしまいましょう。

  • 読まなくていいんだぞ
  • 言うことをストレートに聞けよ
  • 余計なことすんなよ

こういう意思表示です。本当にやって欲しくないから、やらないでと言っている。そういう真意を伝えるには、さっさと会員であることを宣言することが一番です。

「わたしはこういうつもりでコミュニケーションするつもりなのでユーたちよろしく」と一方的に宣言してしまうのも、ひとつの解なのかもしれない。

http://d.hatena.ne.jp/elegantlycruel/20080722/1216723220

そう、まさしく一方的な宣言。佐藤優っぽく言えば「ゲームのルール」。これを先に言ってしまう。言ってしまうことで、深読みをされることを防ごうと。相手に対して「自分はストレートに見ていいんだよ。読まなくていい相手なんだよ」と宣言してしまうのです。

ファイナルアンサー?

この会員宣言は結構いろいろな使い道がございます。中でもワタクシがオススメする方法が「みのもんたメソッド」です。

「今度ウチに来なよ」「メシ食いに来いよ」「泊まって行けよ」

という言葉を発するヤツが、どうも口だけっぽいことがあります。「社交辞令が効かない会」の会員であり、3つの読まないを実践するワタクシではありますが、非会員の皆様が常日頃より社交辞令を駆使されていることは重々理解しております。「読まない」と言いつつも、そういうものがあることを前提として暮らしております。
そういうときはこの一言を投げかけております。

「オレは『社交辞令が効かない会』なんだけど、大丈夫?」

ファイナルアンサー?
ワタクシ自身の暴走の歯止めとして、一応最後のチャンスを差し上げることにしております。引き返すチャンスであり、立ち止まるチャンスであり、冷静になる最後のチャンスです。

  • 戻るなら今だぞ
  • オレは本気で受け取るぞ
  • 大丈夫?

こういう思いをこめて、ファイナルアンサーを投げかけております。
またこの問いは絶妙のリトマス試験紙であり、踏み絵にもなります。本気かどうかを判断する材料にもなりますし、会員・非会員を判断する材料にもなります。この問いに「大丈夫!」と即答できる者は当会の会員と判断して差し支えありません。
この世の中にはいろいろな方々がいらっしゃいます。「社交辞令が効かない会」が世間と共存するには、こうした会員宣言が有効な場面が数多くあります。会員の皆様におかれましては、非会員とのお付き合いの際には是非効果的に会員宣言をご活用くださいませ。