(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

ウェブカレの展開について妄想してみた

ボールを投げていただいた。

@takerunba は昨日言ってたウェブカレとウェブカノのユーザー層うんぬんの件についてエントリ1本書くべき。

http://twitter.com/semisan/status/1025621535

実は昨日、ウェブカレについてぼそぼそ呟いてた。

ふと思ったが、ウェブカノができれば、ウェブカノとウェブカレをつなぎ、双方のキャラ的興味が合うプレイヤー同士を結び付けられるんじゃないだろうか。妄想の可視化。

http://twitter.com/takerunba/status/1024267114

ゲームからはじまるバーチャルなカレ・カノづくりが、リアルカレ・カノづくりに置換される可能性。「シャワーのぞきオフ」とかやればいいのに。怪しさ全開だけど。

http://twitter.com/takerunba/status/1024269107

ただ、ウェブカレをやる女性が好むタイプの男が、ウェブカノをやるかという問題はありそう。ウェブカノをやる男好みの女性がウェブカレをやってることは多い気はするけど。このあたりが均衡するかどうかだな。

http://twitter.com/takerunba/status/1024271100

ベテランプレイヤーあ「ウェブカノチチ」「ウェブカレハハ」としてプレイヤー同士を紹介するとか。ウェブ仲人。

http://twitter.com/takerunba/status/1024274798

このあたりのことをここでまとめてみますかね。

ウェブカレ」とは

ともあれ、まずは「ウェブカレ」の説明から。こういうサービス。

「二次元彼氏と恋愛できるSNS」という触れ込みからも見て取れるようにブラウザーの画面上にアニメ調の男性キャラクターが登場し、キャラクターと対話しながらサイト内のSNS機能によって他のユーザーとのコミュニケーションを図るという形式のコミュニティサービス

ウェブカレ - Wikipedia

ウェブカレは妄想の投影

で、ウェブカレを実際に使ってる人の意見を聞くと、かなりの部分で「萌え」の対象になっているわけですよ。文字通り「カレ」ですね。二次元のカレであり、web上のカレ。「俺の嫁」みたいなものですよね。

こう考えるとわかりやすい。妄想の投影となってるし、願望をかなえる相手にもなってる。

ウェブカレに求めるものは?

となるとウェブカレ上のキャラクターに言って欲しいこと、萌えの対象になるセリフというのは、ともすれば女性にとってのスイートスポットなわけですよ。願望そのものなわけですよ。リアルで言って欲しいことなわけですよ。叶って欲しい夢だったりするわけですよ。
なので、アンケート結果とか、これが良いあれが良いなんかのデータは宝の山になる可能性がある。ウェブカレのキャラクターへの好みとか、キャラクターごとの志向なんかを調べると、リアルな男が身につけるべきノウハウにフィードバックできる可能性もある。

ウェブカノと結び付けられない?

今後はさらに男性向けの「ウェブカノ」を立ち上げる予定もあり、すでにドメイン名を取得している。

テクノロジー : 日経電子版

ウェブカノができれば、それがさらに有効になる。ウェブカレで女性が男性に求めるものがわかる。萌えの対象がわかる。志向がわかる。そしてウェブカノでは男性が女性に求めるものがわかる。男性と女性の双方が求めるものがわかる。こうした生データを集める環境を手に入れるというのは、実は物凄いことなんじゃないかな。ある程度は「恋したい!」「異性に萌えたい!」という人がウェブカレを使っているわけで、その心理がリアルに向かうときの武器にならないか?

マッチングサービスはどうだろう

例えばマッチングサービスはどうだろう。妄想の志向が合う男女を結びつけるサービス。女性が男性に求めるバーチャルな存在がウェブカレであれば、それに似た人間を紹介するサービスがあれば役立つはず。逆もまたしかり。ウェブカノが動き出せば、男性だって理想をウェブカノに投影することもあるはず。そういう理想の女性を紹介して欲しいという需要があるはず。ビジネスの下地はあるんじゃないか。
そしてそれは男女双方のデータがない不可能な話。結婚相談所でも出会い系サービスでも、そこに男女が集まるから可能になる。出会いを求める男女が集まるから可能になる。妄想があり、理想をウェブカレ・ウェブカノに投影する関係を構築することで、結果的にそれが男女の出会いの場所にならないか? 妄想のリアル化を進められないか? ウェブカレ・ウェブカノ両方を運営することで、そうした面が可能にならないか? 結果的にリンクシンクが「ウェブ仲人」になれないか? キューピット役になれないか? それこそSNSのN、ネットワークであり、恋愛願望と恋愛願望をネットするサービスになり得ないか?

ユーザー層の不均衡

ただ、そこで問題はユーザー層。このマッチングうんぬんはユーザーとユーザーを結びつけるという発想。SNSをリアル恋愛ネットワークと考えることによるアイディアなわけですが、ウェブカレ・ウェブカノで妄想の対象になるような人間をどれだけ集めるか。ここがカギになるわけですよ。ウェブカレ好きな女子が萌えるリアル男子を、如何にウェブカノに取り込むか。ウェブカノ好きな男子が萌えるリアル女子を、如何にウェブカレに取り込むか。

ただ、ウェブカレをやる女性が好むタイプの男が、ウェブカノをやるかという問題はありそう。ウェブカノをやる男好みの女性がウェブカレをやってることは多い気はするけど。このあたりが均衡するかどうかだな。

http://twitter.com/takerunba/status/1024271100

個人的にはこう思ってる。不均衡が起きる可能性はある。女性の数と男性の数がバランスしない。女性余りの可能性があるような気がしてる。
男視点で考えて、ウェブカレをやるような女性が、ウェブカノをやるような男性の好みに合致するケースは想像できる。話を聞く限り、いろいろのタイプがウェブカレを楽しんでいるようだし、外見、風貌、趣味、嗜好、性格。そこに結構な多様性がありそうな気はする。

女性向けコンテンツを提案したのは、はまちや2氏だった。社内では当初、女性向けサービスは候補に入っていなかった。しかし、「ときめきメモリアル Girl's Side」(コナミ)といった女性向けデートゲームが市場として成立し書店でも女性向け書籍の陳列が増えていること、同人誌の催しであるコミックマーケットで女性の入場者数が何十万人にもなることなどをデータで説明していくうちに、ウェブカレのようなサービスの方向性に傾いていったという。
女性向けのコンテンツは盛り上がってきてはいるものの「まだ男性向けのコンテンツに比べると供給不足」(はまちや2氏)という。SNSでも同様のサービスはなかったが、近い市場を狙うサービスは少しずつ登場しており、リンクシンクとしての決断を急いで最後にはプロジェクトの実行が決まった。

テクノロジー : 日経電子版

この分析はまさにその通りで、女性向けサービスがなかった。女性の萌え願望を満たすウェブサービスがなかった。それがためにウェブカレはヒットしているわけだし、人気は出てる。多様な女性を取り込むことに成功している。
しかし男性はどうか。いろいろある。男性向けサービスは何かと先行している。そもそも「萌え」というジャンルが男性視点のもの。市場は大きいが、その分、競合サービスがある。ブログパーツという視点でみれば競合しないけども、他にゲームとかアニメとか動画とか色々ありすぎる。そっちの時間を再配分してまでウェブカノに取り組むか。ちょっと微妙な気がする。

ストライクの男子はウェブカノをやる?

同時にウェブカレをやるような女性にとって、ストライクの男性が流入するかに不安がある。ウェブカレに登場するようなキャラクターは、世間的にはいわゆるイケメンでリア充でモテ。そういう人間がどれくらいウェブカノに流入するか。……難しいと思う。恐らく他のコミュニケーション手段を身につけ、リアルな付き合いを楽しんでるんじゃないかね。リア充ライフを謳歌しとるんじゃないかな。
逆はまだ想像できる。ウェブカレをしている女性は、男性のストライクゾーンに合致する可能性は高い気はしてる。今までに類似のサービスがなかったおかげで、多様な人がウェブカレを楽しんでいるので、いろんなストライクゾーンに対応できる気がする。本質的にはモテでも彼氏がいないとか。あるいは仕事一筋とか。そういうゾーンを掘り起こせるような。

  • 女性 > 男性

他の出会い系のモデルとは異なり、女性の割合が高くなるのではないか。

どっちが先に気付くでしょう

しかしこれは出足だけで、ある程度まわりだせば男性の割合は高くなる可能性はある。理由は簡単で、女性が多く、男性が少ない。故に男にとってウマーということが知れ渡れば、自然に男性は増える。流入する。誰だってチャンスを見逃すわけがない。よそより男女比が男にとって有利だと思えば、積極的な男性が手を出さないわけがない。
問題は男性と女性、どちらが先に気付いてしまうかだな。

  • 男性「ここ女性多いじゃん! ウェブカノやろうぜ!」
  • 女性「ここ男性少ないじゃん! ウェブカレやめようぜ!」

果たしてどっちが早いか。出会いを求めてウェブカレをはじめて、出会いが少ないことに気付いてしまえば先に女性のモチベーションが下がる。マッチングサービスのモデルは成立しない。ブログパーツとして、ゲームとして、SNSとしては成立するけども、マッチングとしてはダメ。
女性の希望通りの相手が見つかるよう、男性の流入が先にはじまるか。もしくは女性の流出が先か。ここはかなりギャンブルですな。わからん。どうなるか。こればっかりは。

いずれにしても、展開はまだまだできる

というわけで、ウェブカレの今後の展開の妄想として、ウェブカノを絡めたマッチングサービスを考えてみたわけですが、考えれば考えるほどいろいろできそうなサービスではあります。グッズ展開は当然だけど、そこからアニメなどのビジュアル展開もできそうだし、それとSNSでの運営をインタラクティブに絡めることもできそう。ラノベも大丈夫だろうね。
出会い系もそうだし、結婚相談所、最終的にはウェディングサービスなんかもいいかもね。

Webから始まる…
カレとあなたの物語―――

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物語である以上はウェディングまで結び付けてもおkな気がするし。「カレとあなたのゴールイン」でも何ら問題ないわけでしょ。妄想のリアル化。妄想の家族化。
ま、アイディアの実現性はともかく、こういうのをいろいろ考えるのは楽しいですな。ブレストよろしく、勝手に妄想してみました。以上。