(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

カメラさま歓迎

どうなんだろ。女性の方が多いのかなあ。あんまりそういう偏りとかを考えたことがないんだけど。

圧倒的に料理の写真を撮っているのは女性であることが多いようです。

ブロガーさん?@ソウル: 香港美食探訪雑記帳 管理人の覚え書き

確かに最近増えている気がする。が、それは男性が少ないとか、減っているとかじゃなくて、女性が目立つようになっただけじゃないかと。そんな気がするのですよ。

世間の男性は食べ物に興味のない人が多いのか?
はたまたブログなどで情報発信しているのは女性に多いのか?

ブロガーさん?@ソウル: 香港美食探訪雑記帳 管理人の覚え書き

食べ物やブログに対する関心というより、カメラに対する関心の問題じゃないかなあ。

こういう一眼レフを中心とした流れの影響。既に食べ物に興味のある女性もいたし、ブログもやっていたんだけど、カメラに関心がある女性が増えたことで、食べ物・ブログ・写真という趣味が融合し、目立つようになった。これまで認識してなかった「料理写真女子」の存在に急に気付くようになった。
一方で「料理写真男子」は既にいたんだけども、男のカメラ好きというのは認知されていたジャンルだし、特に関心を持たれていなかったので、その存在を忘れられていた。気にも留められていなかった。急に出現したかのように見える料理写真女子と、前からいたが関心を持たれていなかった料理写真男子。その認識のギャップで料理写真女子が目立つのかなあと。
あとはあれだ、「一眼レフを使う女性が増えた」という道具の面に加え、「一眼レフを使える場面が増えた」という環境の改善もあるでしょうな。
ひとつは、ある程度、料理の写真を撮ることが一般的になってきた。まだまだお店の人や、周囲の人に「???」という怪訝な顔をされるケースはあるものの、昔ほど珍しい光景ではなくなった。そのために撮る側・撮られる側の抵抗感や摩擦が少なくなり、写真を撮るための障害は減っていると。複数でお店に行ったときの、連れの寛容度にも影響あることでしょう。
もうひとつは、おひとりさまの環境改善。特に女性のおひとりさまができる店、できる環境が改善されたことで、女性ひとりで店に行き、料理写真を撮り、食事して帰る。これが昔より簡単になった。ハードルが下がっている。「ひとり焼肉はどうなの」とか「ひとり鍋はいくらなんでも」というのはあるけど、「ひとりフレンチ」「ひとりイタリアン」「ひとり和食」なら、最近はできる店は増えました。店側がそういうコースを用意してる店も多いですよ。
また、そういうオサレメシと写真の相性はいいし、まして写真を撮るという口実があるので、おひとりさまをしやすくなるじゃないですか。ひとりでただ行って食べておしまいよりはね。こういう口実があるかどうかって、心理的に大きいよ。
となると、「おひとりさま歓迎」の次はこういう展開だってアリだな。

カメラさま歓迎

「ひとりで入りやすい」というのがおひとりさま客を集めるコツなわけだから、料理写真女子(男子)を集めるには、「料理写真を撮りやすい」って空気を出す店が今後喜ばれるんじゃなかろうか。少なくても撮る側はありがたいし、気分的にラク。まだまだ写真を撮るのって後ろめたい部分はあるから、そういう遠慮をしなくていいというのは、かなりのプラス要素。口に出さなくても「写真撮ってねえで、早く食えよ」という空気には敏感だったりするものですからのう。
店の側にもメリットはありそう。おひとりさま需要を強化するだろうし、写真を撮る人が次に行くところは、「写真を人に見てもらう」。撮ったものを最初はひとりニヤニヤして見て満足するものの、どこかの時点で「人に見てもらいたい」となるのが人情というもの。
となると発信側となり、そこから口コミが生まれていくわけで、お店の宣伝となる。写真という物言わぬ証拠が、口よりもモノを言う宣伝となる。
お店の雰囲気とかを守るための「写真お断り」という選択もあるだろうけど、あえて逆の「写真大歓迎」という選択も、今後はアリなんじゃなかろうか。