(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

異常が異常でなくなること

これ。秋葉原ルイーダの酒場

昨日秋葉原に行ったので、様子を見てきたんだけど、まあ凄いね。みっちり。「よくもこんなに」というくらい人がいた。夏なのに、たくさんの人間が密集して。暑いぞ。少し距離とれよ。
で、やや遠めから眺めて、そして近づいて、で、最後に実際に自分でもすれ違い通信をしてみたんだけど、距離に応じて自分の感覚の変化がよくわかる。
遠めにいるときは、完全に傍観者で他人。「何? あの人たち……」という通りすがりの通行人と同じ感覚。「こんな街中で何やってんだか」という半分呆れ顔の人たちの一員。変な人たちを見ている自分。そんな自分は一般人。
続いて集団に近き、自分もすれ違い通信をはじめてみる。距離がある時点では気恥ずかしい。さっきまで自分もその一員だった「何? あの人たち……」という通行人の一言が自分に刺さる。しかし距離をつめて、完全にそのグループの一員になってしまうと、外野の声が気にならない。
DSを取り出して一心不乱にプレイする集団と距離をつめればつめるほど、客観的に見れば「おかしな人」に見えているはずだし、一般人から遠ざかる。実際自分だってそう見えていた。しかし、その集団の一員に染まれば染まるほど、その「おかしな人」という感覚が消えている。気恥ずかしさもなくなっている。これはかなり不思議な感覚。世間的におかしい状況になればなるほど、かえって落ち着くという反比例。
異常が異常でなくなるということなのかな。距離をとっていたときは認知していた異常性が、距離をゼロにしたときになくなってしまうという感覚の麻痺。いや、麻痺じゃないな。自分がその集団に染まることで、異常が日常になるんだろうな。それがデフォルトになるんでしょう。だから何とも思わんのだろうな。
場合によっては、そして人によっては高揚感とかを伴うかも。集団でいるというだけでテンションが上がる面もあるはず。
いやあ、集団心理って怖いですね。