(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

海鮮丼はいいものだ

海鮮丼の良さがわからないとは……。

あれはいいものだ(断言)。
海鮮丼の良さ。それは「せーの」で一斉に出される贅沢感である。ハレである。丼からあふれる海鮮。埋め尽くす海鮮。取り分けても取り分けても海鮮。ともかく海鮮。この幸せ感に対抗できるものがこの世にどれだけあるというのか。
味とかそんなものどうでもいいんだ。んなもん食べればわかる。違うんだよ、海鮮丼が来た瞬間にパーッと周囲が明るくなるんだよ。「なんかスゲエもんが来たぞ!」ってなるんだよ。丼の中身を脳がイメージするよりも早く、丼が俺を襲うんだよ。脳の処理速度を上回る「うまそう!」の襲来。それが海鮮丼なんだ。
マグロから食べようかな。それとも無難に白身系かな。それとも寿司屋だから玉子が先か。やっぱガリを少しかじってからか。あああああああ、もうどうすればいいんだ俺は。あああああああ、わけわからん!!!!
海鮮丼は俺を食欲のカオスに叩きこむわけだ。迷える子羊になる幸せを味あわせてくれるわけだ。迷う喜び、悩む喜び。選択する自由に、選択しない自由。ああ、自由って素晴らしい。
良さげな寿司屋で、お任せで頼むのとまた別な幸せ空間なわけだな。次は何が出るのかな。楽しみだな。早く食べたいな。そういう幸せに対し、せいのでドーン。うおおおおお、俺はこんなに食べていいというのか。あれもこれもそれも俺のか。食べていいのか。いいんだよな。あああ、いくらの海に溺れたい!
欲を言えば、ご飯はやっぱり酢飯がいい。さっきも言ったように海鮮丼はハレの食べ物である。普通のご飯だとハレ感が足りない。そこはやっぱり酢飯。
あとネタはどれも最低2切れ以上欲しい。だって1切れだけだと、それがスゲエうまかった場合の「もう一口」がないわけじゃないですか。ネタアゲインチャンスがないわけじゃないですか。一度きりだなんて切ない。せめてもう一度だけチャンスをくださいよ。
食い合わせとか味のバランスとか、そんなの考えなくていいんだ。目の前にある丼。そこにある海鮮。それがすべて自分のものだという幸せ感さえあればいいんだ。マグロも鯛もブリも穴子も全部オレのだ。うにもいくらも、生しらすに桜えび。好きな順番で好きなように食べれる。醤油も使え。好きに使え。楽しみたいように、食べたいように。それが海鮮丼のいいところ。


とりあえず無責任に魚介画像をあげてこの項おしまい。海鮮丼はいいものだ。