コンデジとかスマホのカメラという区分が、もう過去のものになったという認識が必要なんだろうな。
iPhoneのカメラがどうとかいう話じゃなくて。
コンデジ。コンパクトデジタルカメラ。この区分が独立したひとつの商品群としては成立しなくなった。
- コンパクトで
- デジタル形式の
- カメラ機能
というだけになり、この条件を満たすスマホのカメラは、事実上のコンデジであるということなんだろうね。
結局のところ、カメラのコンパクト性を追い求めると、カメラ単品よりも、カメラ機能付きの何かの方がいい。荷物が減る。集約される。あとは何に集約されるかという話で、いつも持ち歩くものに集約されると都合がいい。つまり携帯電話であると。あとは次の選択肢としては時計とか。まあそんなもの。
しかしコンパクト性を重視すると、ある程度は画質とかの性能を犠牲にする。薄くしたり軽量化したりすると大きな部品は積めない。大きいセンサーとかレンズとか。そういう妥協点のレベルとしてiPhoneは優秀だという話と理解してる。
実際、つい最近までiPhone4Sで料理写真を撮りまくってた人間が私なので、その気持ちはよくわかる。十分だ。問題ない。そのiPhoneが4S→5→5s→6と進化しているわけで、そりゃ性能も上がるだろうし、狭義のコンデジとの機能差もなくなる。
ある意味、iPhoneのカメラ機能がコンデジの機能の下限となるんだろうね。iPhone以下の性能であれば、わざわざカメラを別に買う必要がない。お金を使う必要もなければ、荷物をもうひとつ持ち運ぶ意味もない。別に買うのであれば、画質が良いとか、ズームが凄いとか、連写機能があるとか、防水・防塵で丈夫とか。そういう明確な売りがないと難しい。レンズ交換ができず、カメラの個性をレンズによって変えられない以上は特にね。
こんな高機能なものも出ることだし、コンデジとスマホという領域はもう別のものではなくて、同じ領域のものになっていくんだろうな。
最終的にはレンズ交換式のカメラと、レンズ一体型のカメラという区分になり、レンズ一体型の中でコンパクト性重視か、そうではないか、という分け方になるのかね。スマホかどうか、というよりは。
PENTAX デジタルカメラ PENTAX MX-1 クラシックブラック 1/1.7インチ大型CMOSセンサー F1.8大口径レンズ PENTAX MX-1 BK
- 出版社/メーカー: ペンタックス
- 発売日: 2013/05/03
- メディア: Camera
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写真を撮る楽しさという観点もカメラでは重要なので、そういう売り方もあると思うんだけど、まあ、ジャンルとしてはなー、というのはあります。
以上。特にオチはない。