何だか「民主ダメじゃん」「小沢ダメじゃん」的な語られ方が多いような気がしますが、実は結構前向きな結果では、というのがタケルンバの見解。特に神奈川16区は健闘ですよ。亡くなった亀井善之の時代にはずっと大差をつけられてたわけですからね。比較的弱かった地域にも、確実に民主支持が浸透していると読むこともできるわけで、参院選に向けてかなりポジティブな要素だと考えております。投票率が低かったというのも、本来は民主党に不利な材料なわけで、不利なわりに肉薄した内容は称えられてよいのかも。自民には弔い合戦という材料もあったわけですしね。次期衆院選では逆転もあるぞ。
一方、大阪9区はちと考え物。こちらは民主元職の大谷氏の地盤だったわけで、完全に自民に獲られた印象。候補者を変えないと逆転は無理でしょうな。ただ、こちらも投票率が低かったことが辛い。何せ公明党が強い地域なので、投票率が低ければ低いほど民主に厳しい。フレッシュな候補が必要でしょうな。
いずれにしても今回の選挙は自民・民主の基礎票が反映された結果と言えます。風が吹かなくても自民(公明)はこれだけの力があるし、民主は風が吹かないと厳しい。これが如実に出た結果。とはいえ民主は着実に基礎票を増やしているし、有事の際の与党とか、現職有利とか、弔い選挙とか、低投票率という不利な材料を考えても、再び与党にチャレンジし得る力があるところを見せ付けました。何だかんだで二大政党制は根付いている。こんな側面も垣間見える結果。来年の参院選、そして時期衆院選ともに前回自民が大勝していることを考えると、大幅な揺り戻しがあっても不思議はないので、参院・衆院と2連勝であっさり民主が政権基盤を固める可能性もあります。小泉前首相が手をつけた無党派層の取り込みを、安倍首相がどこまでできるか。優勢造反組を復党させるようだと、あっさり自民が無党派層にそっぽを向かれるやも知れず。今後の動きに要注目ですな。