(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

どう転がっても袋小路

読売新聞から早くも参院選の動静が出ましたよ。

ううむ、民主党がさすがに優勢ですか。ま、そりゃそうだわな。こんだけ政権に色々問題が出てしまうとなあ。
ま、かく言うタケルンバ政権交代支持なわけで、OKなんだけども、参院選であまりに民主がバカ勝ちすると、今後の政権運営が不透明になり過ぎやせんかという疑問がある。というのも、最終的に「参議院無用論」ないし「参議院有害論」になりそうな気がするから。
とりあえず話の前提として、参議院民主党が第1党になり、与党が過半数割れになったとする。その場合、ほとんどの法案が参議院を通らなくなる。となると首相が安倍であれ誰であれ、選択肢は限られてくる。

衆議院解散

一番ベタでわかりやすいのがこれ。にっちもさっちもいかないので国民に信を問うと。「どうですか、お客さん!」ってなもんで。
ただこの選択肢は何の解決にもならんのよね。だって、行き詰ってるのは参議院なわけで、衆議院を解散しても、参議院の構造に変化があるわけじゃない。3年後の次の参院選までは座して待つしかない。わかりやすい解決法だけども、その実、何も解決しない。
ま、戦略として民主党は解散を求めると思うけど、それに自民党が乗ってもメリットがない。勝っても現状維持。メリットなさすぎ。一方、民主党にはおいし過ぎる展開。負けても参議院の勢力はそのままだし、第一負けるわけない。前回、小泉旋風でありえない負けをしとるので、増えることはあっても減りはせん。いいこと尽くめ。
なわけで、解散するとは思えんのよね。そこまで自民党はバカじゃない。

民主党と組む

となると実はこれしか方法がない。参議院を通すためには民主党を取り込むしかない。連立までいかなくても、個別の政策ごとに妥協するしかない。主導権は全て参議院民主党が持つことになる。
しかしこれだと何のための衆議院かわからん。最終的に法案が通るかどうかは参議院民主党の胸先三寸となるわけで。しかも解散しても解決しないという。どうにもならんじゃん。
これは正に二院制の弊害で、参議院がこんな感じで主導権を握ると、本来予算や首相指名などで優先されるべき衆議院が弱くなるという意味で有害だし、かと言って何も機能しねえとなると無用。どっちみち参議院いらねえじゃんという結論の話。
参議院がクローズアップされることで、かえって邪魔になるといい皮肉な結末になる可能性が濃厚。参議院を廃止して一院制にし、ついでに会期制をやめて、国会は常時開会すればわかりやすくていいんだけどね。シンプル・イズ・ザ・ベスト。