(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

こっそりうまくやれ

こういう話って違和感あるんだよなあ。大学の卒論やレポートの作成代行業者が出現しているという話。

……何をいまさら。まさかこういう話が今までまったくなかったとでも? レポートの提出というのは昔から学生の悩みの種なんですよ。その悩みが金で解決できるとなりゃ、そうするヤツが出てくるのはごくごく自然なことですよ。
これ、何も大学だけの話じゃねえですよ。高校にもあるし、中学にもある。文章系の課題あるところには必ずこうした商売がある。何せオレ自身もそういう商売やってたし。ま、随分リーズナブルでしたけどね。原稿用紙1枚につきウン百円だから。それでも量を請け負うと結構な金になる。何せ教える先生が同じならば、出される課題も同じなんでね。高校の時なんて1テーマで20人分書くなんてザラでござったよ。最終的には5つくらい筆跡のバリエーションがあったし。ちょっと丸文字にしてみたりとか。で、それでせしめたお金で飲みに行ったり、競馬していたと。なんちゅう高校生だ(笑)。
で、こうした話ってどこにでもあった話だと思うわけですよ。オレに限らず文章を書くのが得意なヤツは、みんなこうした商売してたはず。そうした現実と今回の話との差は規模の大小だけで、本質は一緒だと思うわけね。今更なんじゃいなって話なわけで。

 この業者のHPをネット上で見つけた京都府立大の川瀬貴也准教授は、今年1月、「あなたたちのしていることは犯罪。即刻やめるべきだ」というメールを送った。「『卒論を代わりに書く』という商売があるとは、とんでもない話。発覚すれば、学生の単位を取り消すどころか除籍処分ものだ」と憤る。

犯罪なんですかね。どういう罪なんだろう。水道トラブルでクラシアンを呼ぶのと一緒な気がしますがね。自分にできないからプロに頼むと。そういうことじゃない?
ただ、やる方もうまくやれよとは言いたい。こういうのって犯罪じゃないけど、堂々とやるような話でもないわけね。ばれなきゃ誰にも迷惑はかからんのだからさあ。

 文部科学省大学振興課も「いかなる理由があろうと、他人に卒論やリポートを書いてもらうことは、常識からも認められない」との見解だ。

そりゃ文部省もこう言うしかねえよって話。こっそり人に頼み、それを自分が書いたと主張する。課題を受け取る側も「どうも自分で書いたっぽくねえなあ」と思いつつも、それを証明する手立てがない以上は黙認する。そんなレベルの話だと思いますがね。わざわざこういう話が表に出るあたりに不可思議な思いあり。うまくやれよ、うまく。