(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

周辺が潤うジャニーズ、周辺が潤わないAKB

サービス業に関係しておりますと、ジャニーズの強さというのを痛感するんですよ。
ライブがあるときは、ライブ会場周辺の消費動向が一変するし、宿泊施設の動向まで含まて、都内開催だと、都内全域に影響がある。
ところがね、あんまりAKBとかだと、そういう目に見える要素が減るんです。「AKBのライブのせいだ」と思える要素が減る。
これは論拠なし・肌感覚のみの話なので、裏付けデータのない話だから、話半分に読んで欲しいんだけど、ジャニーズのライブに来る人って、友達同士であるとか、お母さんと娘さんであるとか、複数グループの割合が高いんですよ。
なもんで、ライブのあとには「おいしいもの食べよっか」になることが多いでしょうし、ある程度ちゃんとした宿泊施設に泊まるでしょうし、ライブ以外のものに結構お金が落ちる。
明らかに女性二人組とかが増えるから、お店の人も「あれ?」「今日何かあるの?}となるし、ちょっと調べたり、聞いてみればジャニーズのライブがあると。そうなると「おお、ジャニーズか」「ジャニーズ強いな」となる。こんな記事を書くヤツも出てくる。
ところがAKBになると、あんまりグループ客が目立たない。ひとり客の割合が高い。そのせいか、あんまり経済効果が波及していないんですよね。なくはないんだけど、有意には感じられないというか。
ま、自分が地方からライブを見に行くと考えれば、あんまりお金もないので、東京入りは高速バスだろうし、泊まるにしてもホテルとかはとらず、カプセルホテルであるとか、サウナであるとか、もっとケチればマンガ喫茶、個室ビデオ。ご飯も適当にどっかのラーメンであるとか、丼であるとか、松屋とか。そういうところで済ませますよね。なんで松屋だけ名指しだ。
なのでライブ以外にはあまりお金が落ちないので、影響を感じられないんだと思っております。あんまり周辺が潤わない。
このあたり男ファン・女ファンという性別の違いなのか、ひとり客と複数客という客数の問題なのか、なかなか分かりかねる話ではありますが、商売やっている人間としては、どうやったってジャニーズは意識せざるを得ないので、ライブスケジュールは気にかけるようになる。商売の焦点はあたりやすくなる。一方AKBの場合、恩恵が少ないから、結果的に無視同然の扱いになる。
イベントに対する風当たりって、最終的にはこういうところで決まりがちだよなと思ったわけなのでした。コミケとかも周辺が潤っているうちはみんな笑っているけど、周辺が潤わない状態であれば風当たりが強くなるわけで、夏とか冬とかの暑さ寒さが極端な季節に開催されることで、防暑・防寒グッズであるとか、食料・飲料をせっせと買っていくのは、長期的に見てイベントを守ることなのかなあ。
サービス業最前線からは以上であります。