(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

大相撲と暴力団の類似

たまたま見たんですよ、昨日の会見。亡くなった時太山の父による記者会見。

あれ、異様だよね、マスコミが。序盤は涙なんか見せてなかったのよ。至って普通に振舞ってたんだけど、ハンカチを目頭に当てた瞬間、フラッシュの嵐。「そこまで泣いてる構図の写真が欲しいか」というハンティングぶり。明らかに不自然。
こういう報道ってありのままに伝えるだけでいいと思うんだけど、無理矢理構図を作って、それに合う写真素材を集めていた感じですな。気丈に振舞う姿も、泣き崩れる姿も、それはそれでごくごく自然だと思いますがね。何だか不愉快。
で、そこまで父親に遠慮なくフラッシュ焚いときながら、親方とかには随分マイルドだよね。事件の本質は「集団リンチ殺人」なんだから、時津風親方に対して、誰か1人くらいは「おい、人殺し」くらい言っても良かったと思いますがね。だって事実だし。折角師匠会に顔出したんだからさあ。雁首揃えて何やってんのと。こういう否定できない事実に対するリアクションこそマスコミが伝えるべきでは。こういうところに人間の本質が出る気がしますけどね。
あと、こういう事件は基本的に上の問題。判例もそうなってますね。つい最近も類似の判例が出たばかり。暴力団組員が人違いで留学生を射殺した事件で、使用者責任を認定しました。

この判例のポイントは、直接上にあたる組長だけじゃなくて、住吉会という組織の一番上も悪いとしたことね。住吉会総裁の使用者責任を認めた。ということは、部屋の力士がやったことは、直接の親方の責任であるし、同時に日本相撲協会の理事長の責任であると。そういう判断が下されることが類推されるわけですな。仕組みも似てるしね。「一度親を決めたら変えられない」「幹部は内部から常に選ばれる」「親の言うことは絶対」「足抜けしたら戻れない」「一門制度がある」などなど。
今後刑事じゃなくて、民事の争いが出てくれば、当然こうした利用者責任の話が出てくるでしょうな。北の湖理事長の責任も重いぜよ。