(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

中田翔ホンモノなり

先ほどのプロ野球高校生ドラフト。ヤクルトが引き当てた佐藤由規が、記者会見で感極まり、泣いていたのが気にかかった。どうなんでしょうね、これ。
いや、人前で泣くのが悪いってことじゃないのね。別にカッチョ悪いとクサしたいわけじゃないし、「男は感情を出さぬもの」みたいな古い精神論を披瀝したいわけじゃない。あくまでクールに振舞うのも、感情をあらわにするのも実に人間らしい行動で、それをどうこうという話じゃないんですよ。ただ、これからプロになろうとする人間、ましてやドラフト1位で、複数球団が競合する選手にしては志が低いなあと。目線が低いというかね。
だって、プロ入りが確定したことで、色んな感情が押し寄せてきて泣いたわけでしょ。ということは、彼はプロ入りが目標だったってことですよね。夢がかなって泣いた。今まで皆さんありがとうと。そういうことですよね。彼が感情のピークを迎えたのはプロ入りであると。だとしたら彼はプロ入りして成功するかどうか。プロ入りするイメージはあっても、プロ入り後のイメージが描けてないわけで。本当はここがスタートラインで、これからが勝負なんですけどね。そこが不安。周りの期待と実力が乖離しとる気がしますね。ドラフト1位だけど、焦らずじっくり育てるべきタイプだと思いますよ。少なくてもプロで活躍できるイメージができるまでは。
一方、「怪物」中田はさすが。記者会見で一切の感情のブレを見せず、全身から「ここは通過点」という雰囲気を発散させておりました。正直言えば、今日までオレはプロでどうかなあと。力任せな感じだし、最後の甲子園で地区予選で負けちゃうなど、微妙に引きが弱いしと、半信半疑だったんだけど、あの記者会見で「こりゃホンモノだ」と感じましたね。志とか、目線の高さが全然違う。
「1年目の目標は?」に「新人王」と即答しましたしね。これ、なかなか言えないよ。プロになってもいないのに、プロで活躍しているイメージが出来ているってことだから。プロ入りするイメージを通り越して、既に新人王をとるイメージができているんですもの。こりゃホンモノだ。
疑うべくもなく即戦力。1年目からやるよ、こいつは。中田翔。プロデビュー前から既に恐るべし。