(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

両替屋はボロ儲けだな

秋葉原でTravelexのレートを見たんだけど、話にならねえな。

なんだ、この暴利は。これと比べてみてちょうだい。

ドル円のスプレッドが3円半、ユーロ円が4円。オーストラリアドル円にいたっては9円もとりますか。これじゃ外人は日本で両替しねえよ。自分とこで両替するか、現金がなくなってもクレジットカードでしか買い物せんわな。
これ、どういうことかザラっとした数字で説明すると、スプレッドというのは両替屋の手数料なわけです。市場では1ドル108円とする。で、このレートで両替してやっては、両替屋は儲からんわけですな。そこで取り分を確保する。ドルから円にするときは1ドル104円50銭、円からドルにするときは111円50銭。1ドル108円という値を中心に、売り買いで差をつけるわけですよ。この差をスプレッドというわけですな。
で、アメリカから来た人がいる。手持ちのドルを円にする。1000ドルを両替した場合、1ドル108円なら108000円になる。

  • 1000ドル×108円=108000円

これが両替屋に3円50銭とられると、1ドル104円50銭になるので、104500円になる。

  • 1000ドル×104.5円=104500円

3500円も両替で減るのですな。
そして帰国の際、日本円が余る。アメリカに帰るので、残りの円をドルに戻そうと。レートは同じ108円。となれば同じ1000ドルに戻すには、108000円あればいい。

  • 108000円÷108円=1000ドル

ところが、実際こうならない。ここでも手数料をとられるわけで、111500円必要。

  • 111500円÷111.5円=1000ドル

ここでも3500円取られる。往復で損しちゃうわけですな。合計7000円損するわけで、なかなかバカにならん金額。
他に両替屋がないから、こういう商売が成り立つんだろうけど、こういう商売ができるうちは観光立国できんわな。まさかここまでボッているとは思わなんだ。こういうの見ると、香港とかタイは観光客に優しいよねえ。レートがいいところでやれば、ほとんど為替で損しねえもの。かわいい程度の手数料。政府も観光庁をつくったりして、観光政策を進めるらしいが、こういうお寒い両替事情じゃねえ。
特にオーストラリアドル人民元は問題だなあ。スプレッドでか過ぎ。約1割も手数料をとってる計算になるわけでして。往復でお金が2割減ることになる。観光客が多いところだけに、影響が心配。今は両方とも円に対して強いから問題にならんけど、ちょっと円高が進めば観光客が激減しそう。そうなると北海道なんかはえらい影響受けるわけで。もっと良心的な両替屋があってもいいなあと思った次第。本当は銀行がその受け皿になるべきなんだろうけど、そういう商売をする気配はねえし、個人が気軽にやるような商売でもないしなあ。海外観光客向け個人両替商をするには規制がありすぎるし。
需要はありそうなんだけどねえ。やるとしても裏稼業になっちまうのが課題。ちょっと怪しい日本人(オレ)と、微妙な中国人と、裏がありそうな香港人で相談してみることにします。そして会社登記はシンガポールと。いかにも犯罪臭がプンプン。あからさまなので、会社はジブラルタルにおくか。一緒だよ。