(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

バイトデビューの3ヶ条

新入社員デビューの季節ということで、こんな記事を前に書いたわけですが。

よくよく考えてみれば、これは社員に限らんなあと。卒業の季節ということは、新高校生が誕生し、新大学生が誕生すると。その中でアルバイトデビューをする人もいるんじゃないか。こう思ったのですね。
そこで今回は続編ということで、新アルバイト向けの記事を書いてみたいと。ま、こんなオッサンホイホイネタばかりのブログを10代が見ているとは思えないんだけども、ライフハックの若年化を推し進めるべく書いてみます。せっかく「ライフハックって言葉知りませんでした」ってカミングアウトしたんだから、使わなきゃ損だし。小せえなあ、理由。

ま、細かいテクニックは他のサイトの方が詳しいと思うので、あまり他の方が言わないことを3つ書いてみたいと思います。オレしか言わなそうなこと3ヶ条。

つまんないバイトは辞めよう

いきなりこれ。衝撃のスタート。
ま、世の人は「最低3ヶ月は続けてみなよ」「続けてみないと本質は見えてこないぞ」「そんな腰の軽さでいいのか」なんて言うと思いますが、オレはそんなまともなことを言う気はさらさらありません。
「辞めちゃえ」
これです。これに尽きます。
嫌なことを続けていても仕方ありません。続けて良くなる保証はないし、つまんない理由が解消されるとは思わない。
「アルバイトは仕事なんだから、つまんなくて当然だ。甘えるな!」みたいな意見もあるかと思うけど、別にそこまで考えなくてもいいと思うよ。もっと合うバイトがあるかも知れない。嫌々続けて、自分に合うバイトに出会うチャンスを逃すことはないよ。バイトを変えて良くなる保証はないけど、続けてよくなる保証もない。それなら、嫌々バイトをしない方が精神衛生上いいじゃん。つまらないことを続けると、バイト以外の時間も憂鬱になるぞ。まだ若いんだ。きっと合うバイトに出会えるよ。さっさと辞めよう。
但し辞めるときは必ず次を見つけることな。次のバイト先に目星をつけてから辞めよう。バイトを辞めて何もしないじゃしょうがない。どうせ辞めるなら前向きに。次のステップに使おう。
またちゃんとした辞め方も身につけような。出会いがあって別れがある。良い別れができる人には、良い出会いがある。こういう区切りをきちんとする習慣をつけとこう。余計なトラブルを避けるためでもある。こういうスキルがあると、社会人になっての転職活動にも活かせるはずだ。きちんと辞めよう。

最初は頑張り過ぎない

またも世間と逆行しそうな感じ。……破戒者すぎるかな?
でも頑張り過ぎないって大事なんですよ。バイトが決まる。初日を迎える。張り切って出勤する。その時の意気込みボルテージは最大だ。やる気満々。何でもやってやろうと思っている。「何でもやるぜ、何でもできるぜ!」と。
でもね、現実はそういかないんだよ。できない。ほとんどできない。足手まといになることもある。右往左往するだけかもしれない。ただ突っ立って終了かもしれない。やる気満々で初日を迎えても、現実はそんなもん。へこむ。かなりへこむ。落ち込んでトボトボと帰宅。食事もおいしくない。次回のバイトに行く気力もなくなった。あんなに働くのが楽しみだったバイトなのに。
けれども、それが当たり前。何故なら、あなたは仕事先で最も仕事ができない人だから。何せ初日だ。できるわけがない。どういう仕事なのかの全体像も知らなければ、細かい段取りもわからない。その事業所のローカルルールみたいなものも聞いてないだろうし、タイムスケジュールも、体の使い方も、仕事のコツも、全くの白紙状態でバイト初日を迎える。
ということは、意気込みは最大なのに、仕事能力は最低なのだ。ここにギャップがある。やりたいんけども、やる能力がない。だから出来ない。出来ないから自分の願望と大きく乖離する。乖離するから自分に絶望する。へこむ、落ち込む。こういうサイクルになる。
不幸なことに、真面目であれば真面目であるほど、意気込みと能力のギャップにはまってへこむ。やる気があればあるほど現実との差が大きくなって、より大きく落ち込むって寸法。
だから最初はあまり頑張りすぎないこと。自分に期待しないこと。できると思わないこと。できないことを前提にするくらいで丁度いい。あまり自分を追い込まないでいこう。へこむ人ほど未来は明るい。自分ができないことに気付いているんだから。でもそれは必ずできるようになる。周りはみんなできているんだろ? じゃ自分にもできるようになるはずだ。大丈夫。能力にそんな変わりはない。自分を信じて続けていこう。

理由を考えるクセをつけよう

バイトを続けていれば、作業の手順とかルールがわかってくるはずだ。そういうものに対しては理由を考えるクセをつけよう。「何故この作業手順なんだろう」「何故このルールがあるんだろう」。そう自分なりに考えてみる。
そうすると、その仕事先の価値観とかがわかってくる。手順とかルールがある理由を考えることで、なんとなく全貌が見えてくる。「これどうしよう」と迷ったときは、その価値観に基づいて考えれば答えが出るし、何となく類推できるようになる。考えるクセをつけるといい。
またこれがいいのは、他の場所でもこういうプロセスは使える。手順やルールはそのバイト先のものであって、働く場所が変われば手順やルールも変わる。手順やルールを覚えるだけでは汎用性がない。その仕事場だけでのみ通用するスキル。しかし手順やルールの理由付けは、他の仕事先にも応用がきく。同じような価値観や理由がある職場なら、その理由から導き出された手順やルールが有効になる。前の職場で得たコツなんかも使える。汎用性がきくのだ。
なので、理由を考えるクセをつけておくと、終生使えるスキルの習得に役立つことになる。考えるクセをつけよう。答えがすぐ出なくてもいい。考え続けることでしか、答えは出せるようにならないからね。いつかわかるよ。わかるまで考えよう。
はい、自分からはこれだけです。実にシンプルな3ヶ条。ダメなら辞める。頑張り過ぎない。理由を考える。この3つ。楽しく、気楽に、力まずに働こう。そしてその中で自分の考えを磨いていければいい。そうすればバイトでの経験が無駄にならないはず。グッドラック、バイトデビュー。