(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

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ゴールデンウイークにプロスポーツ界がするべき戦略案

ゴールデンウイークともなると、プロ野球でもJリーグでもプロモーション全開。お子さんを集めようと、キャラクターに総動員をかけたりするわけなんですが、これってどうなのかなあ。「ドアラも来るよ」みたいな。ま、オレみたいなドアラ厨には気になる情報ではあるけれど、一般的な効果には疑問があるわけですよ。

ゴールデンウイークにはほっといても客は来る

こういうプロモーションがなくても、客は集まりますしね。ゴールデンウイークは。そういう時期だし。休みだし。

どっちみち席がない

それに新たな営業かけたところで、満員札止めというケースが多いわけで。売り切れになっているモノを売ろうとするムダがあるような。

少ないパイに力を尽くしてどうすんの?

ゴールデンウイークなんて、たかだか1週間そこらなんですよ。長いシーズンを考えれば、わずかな期間。そこにお金をかけるなら、全体にお金をかけたほうがいいような。お子さん対策をするなら夏休み、8月のほうがいいだろうし。年間の売上を考えるなら、より大きなパイに勝負かけたほうがいい。

休日より平日が多いんだよ

それにだ。そもそも暦には平日のほうが多いわけで。満員札止めで数字を上げようがないゴールデンウイークよりは、空き席が多い平日に力をまわしたほうがいい気がする。平日開催試合のほうが多いんだから、年間の観客増にも寄与するのは、平日の動員力じゃないかねえ。
なので、ゴールデンウイークとかは「見に来て」プロモーションの効果が低い気がする。ゴールデンウイークにするべきはこっち。

競技の魅力アピール

オプションじゃなくて本体。こっちじゃないかな。その日1日を楽しませることも重要だけど、野球を見る、サッカーを見るということも面白さを伝えることが大事だと思う。観戦体験の満足感。
なので、こういうことをしてみたら?

球音を楽しむ日

野球で、昔、鳴り物応援禁止デーというわけで「球音を楽しむ日」というのをやってたけど、こういうことをゴールデンウイークにすべきだと思う。日頃野球を見に来ない人が、野球を見に来るわけだしさ。鳴り物ジャンジャンより、野球を純粋に楽しめる環境を。「野球って面白いな」って思ってもらうほうがいい。
鳴り物でジャンジャン騒がしく楽しむのはいつでもできるんだから。

ハイブリッド託児サービス

「子どもを忘れてスポーツを見たい」という親の需要はあると思う。子どもを預けて、親がスポーツにのめりこむひととき。例えば東京ドームで試合を見ている間、子どもを東京ドームシティが預かり、遊園地などの施設で遊ばせるとか。デーゲームの試合が終わり、親子が合流して食事して帰宅。親子ともにニッコリ。こういう楽しみ方もあるのでは。

はしご券

どうせプロモーションに金をかけるなら、徹底的にスポーツ漬けにさせたほうがいい。そこで「はしご券」。ちょっと割引にして、1日で何試合かはしごさせる。関東地域なら野球だけでも東京ドーム、神宮球場横浜スタジアム千葉マリンスタジアム西武ドームがある。サッカーも同様。駒場があって、フクアリがあって、味スタがある。で、これらはそんなに離れてないので、デーゲームとナイトゲームのはしごができる。
例えば、13時開始の西武戦を西武ドームで見て、19時キックオフの浦和戦を見るとか。あるいは野球−野球でもいいし、サッカー−サッカーも可能。試合時間をうまく組めば、13時→16時→19時という3試合弾丸ツアーだってできる。
1日に2試合も3試合も見れば、野球やサッカーが好きになる人も出てくるでしょ。で、競技さえ好きにさせれば、またいつか見に来るだろうし。どこかのファンにさせると、その1チームにしか金が落ちないけど、競技のファンにさせれば、満遍なく金が落ちるだろうし。ジャンルとしての収益を考えれば、考える余地はあると思うなあ。関東にしろ関西にしろ、せっかくチームが集中している地域があるんだから。
以上、ゴールデンウイークに向けた提案でした。