伊豆マニアックガイド
ゴールデンウイークもまもなく終了ですね。子どもの世話で大忙しだったお父さん・お母さん、お疲れ様でした。
一方、それと入れ替わりに、これからお休みになる方もいらっしゃるかと思います。世間がとってた連休分を、これから取り返す方。特にかきいれどきだったサービス業には多いはず。
そこで今回は、そういう「大人のゴールデンウイーク」を過ごされる方々向けに、ちょっとした旅行ガイドを書いてみたいなと思います。また、せっかくタケルンバが書くので、あまりガイドブックにも載っていないマニアックなところをご紹介したいなと。人と違う時期に遊ぶわけなんで、人と同じ遊び方をしてもしょうがないしね。
で、今回取り上げるのは伊豆。関東の人にとっては行きやすい場所。それでいて温泉があって、魚がうまくて、富士山の眺めもあってとバランスのいい観光地。伊豆地域のマニアックな楽しみ方をご紹介したいと思います。
移動編
いくつかパートを分けて書いてきます。まずは移動について。
伊豆には車で
伊豆には車で行きましょう。正直言って、伊豆は車がないと楽しめません。電車が全然ないんでねえ。
この地図を開いて、「鉄道」ボタンを押してみてください。一目瞭然ですが、伊豆半島を走っているのは2路線のみ。海沿いを走る伊東線*1・伊豆急行線*2と、真ん中を走る伊豆箱根鉄道の駿豆線*3しかない。また、バスは本数が限られるし、カバーしてない地域も多いので不便。
また、車で行くと自由度が高いですしね。湯河原や箱根、御殿場、三島・沼津なんかもセットにして遊べます。車がオススメ。
南北の移動は慎重に
基本的に伊豆は南北に混雑する特徴があります。
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この地図を見てもわかるように、伊豆半島の国道は、海沿いをぐるっとまわる135号線と136号線、そして真ん中を突き抜ける414号線しかないので、どうしてもここが混みます。
特に135号線の混雑は絶望的。伊豆は東伊豆のほうが人気があるわけですが、そのせいで下田から伊東、熱海、ときには小田原まで延々と混みます。
移動は斜めに
そのため、単に南北に移動するよりは、県道を駆使して斜めに移動するほうがいいです。県道80号線とか59号線など使うといいよ。ただ、国道と違って県道だから、かなりわかりづらい。走ってても「……この道でいいのかな」と不信になること請け合い。方向感覚に自信がある人向け。方向音痴は国道で我慢しな。
観光スポット編
ここからは細かい中身について。まずは観光スポット編。
立ち寄り温泉編
伊豆といえば温泉。気軽に立ち寄れる温泉を紹介。
沢田公園露天風呂
ワイルド系立ち寄り温泉の最高峰。こじゃれた系が好きな方にはまったくもってオススメできないが、これ以上豪快な温泉をオレは知らない。
押し寄せる波。仁王立ちして豪快に叫べ。夕日が沈む様は圧巻だぞ。
お食事編
旅の醍醐味はメシだよね、やっぱり。「名物にうまいものなし」とか「観光地に当たりなし」とは言うけれど、伊豆で無難にうまいものを。
魚河岸丸天
沼津港の有名店。漁港に求める港メシが一通り揃っているし、安くて量が多いのでお得感がある。
ガッツリ魚をしばきたいときにオススメ。帰りは沼津インターからどうぞ。
本町うなよし
三島でうなぎというのも乙。名水のあるところにうなぎあり。
こちらの特上を食べれば、文句なくガッツリうなぎを食える。上に3枚、ご飯の中に1枚。文句なしの量。並・上・特上はうなぎの質じゃなくて、実は枚数というところがナイスだ。もちろん味もいい。
こちらにレポートあり。
注意点は店内の階段。スゲエ急。気をつけろ。
銀月
真性のラーメンバカというものは、どこに行ってもラーメンを食べたくなるんです。そこでラーメンも一応挙げておきます。
湯河原の店。ハイソ系。感覚としてはおそばに近いスッキリとしたスープ。コッテリ好きには合わないが、アッサリ好きにはよろしいかと。オススメはチャーシューメン。
お土産編
伊豆のお土産にこんなのはどうでしょう。
釜鶴ひもの店の干物
伊豆といったら干物が有名。
こちらは熱海にある老舗。高級路線で値は張るが、確かにうまい。
店の奥に割烹併設。ランチに干物定食もアリ。2,100円。高い。でもうまい。
二の岡フーヅのボロニアソーセージ
御殿場なので、伊豆ではないけども、箱根から御殿場経由で帰るときにいいので挙げときます。
- 手づくり ハム ソーセージ の 二の岡ハム(音楽が流れます。音量注意)
昔ながらのハム・ソーセージ。中でもボロニアソーセージが一押し。これをキツネ色の焦げ目がつくように軽く焼いて食べる。朝食に最高。
ビューポイント
眺めのいいところ紹介します。夜景や富士山をご堪能あれ。
伊豆スカイライン
伊豆の中でも高いところを走るので、どこでも眺めがいい。また眺めがいいところには大体駐車スペースがある。
オススメは韮山峠から熱海峠に向けてのコース。南から北へ。左手には富士山。熱海峠手前には、眼下に町並みが広がる。夕焼けもいい感じだし、夜景もたまらん。
夜景を見ながら、彼女を後ろから抱きしめてやってくださいな。
十国峠の芝生広場
十国峠というのは、昔の国割りでの10国が見渡せることからついたくらい、伊豆屈指の眺望を誇るビューポイント。
ただ、これを普通に行ったのでは芸がない。あまり知られてないこのルートでどうぞ。
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熱海峠に上がってきたら、伊豆スカイラインの入口に入ってください。すると、入口手前の左側に熱海日金山霊園の入口があります。
ここに入ってずんずん進みましょう。
で、霊園につくと左手に十国峠への歩道があります。適当なところに車をおいて、そちらへ。
そうすっと、こういう芝生だらけのところに出ます。ハイジよろしく「あはははは」と転がってもダイジョブです。どこまでも芝生です。
もちろん眺めも最高。360度ナイスな眺め。富士山も見えるし、眼下に広がる町並み、駿河湾。お昼にピクニックがてら、レジャーシートをひいてお弁当というのも乙ですが、こちらも夜景が最高。なにせ360度いい眺めなので飽きません。向きを変えればまた別の良さがありますのでね。
熱海海上花火大会
ゴールデンウイークには開催予定はありませんが、伊豆、熱海の名物なので一応書いときます。夏まで覚えておくと吉。
熱海の花火の場合、問題はどこから見るかなのですが、海側はダメです。混みます。オススメできません。
通は山から見ます。花火を見上げるのではなくて、真正面に見ます。ちょっと距離はありますが、その分、花火全景が見えるので、かえってキレイに見えます。
タケルンバのオススメ観賞ポイントはここ。
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どこかと言うと、熱海から伊豆山に入った奥の奥。伊藤忠の保養所の脇。実はこのあたりの眺めが良かったりする。この先は道も行き止まりなので空いているし、車も止めやすい。まさに知る人ぞ知るビューポイント。
以上、タケルンバのマニアック伊豆ガイド。ガイドブックじゃ満足できない方は是非お試しを。