(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

中国の南西部の騒動が止まらない

以前、雲南省の文山での暴動をお伝えしましたが。

今度は貴州省で暴動が発生しております。

これ、かなり気になる。というのは、あらゆることが線でつながる話だから。
まず、この暴動が貴州省というのがポイント。

貴州省は今の中国首脳にゆかりがある。実は国家主席である胡錦濤チベットに赴任する直前に、書記を務めていたのがこの貴州省

チベットで民衆が立ち上がったのは皆さんご存知の通り。チベットと同様に、胡錦濤が統治していた地域でこうした民衆蜂起が起きた点に注目せざるをえない。
もうひとつの視点。それはこちらも少数民族が多い地域ということ。特に雲南省の文山同様、ミャオ族が多く住んでいる地域。しかもただ住んでいるというだけじゃなくて、ミャオ族の自治州で起きた点も重要。

貴州省黔南プイ族ミャオ族自治州甕安県で住民数万人の暴動が発生

レコードチャイナ - <女子中学生殺害>事件のもみ消し、住民数万人の暴動に―貴州省

もちろん文山の暴動とは、暴動が発生したきっかけからして別だけども、オリンピックを間近に控えたこのタイミングで、時の首脳が統治していた場所で、またもや少数民族の多い中国南西部で暴動が起こった。雲南省文山では鉱山の閉山に住民が立ち上がった。貴州省甕安では反警察で立ち上がった。ともに住民が反政府で立ち上がったというところが一緒。この奇妙な符合。

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この西隣の雲南省、あるいは四川省、そしてチベット。中国の南西部は相当不安定になっている。なんとかオリンピックをやり遂げようとしているが、国内では相当ムリをしておるのう。大丈夫か、中国。注視したいところですな。