カードはまだ隠しておこうよ
オレの立場丸つぶれなんですが。
福田康夫首相（７１）は２日、今年８月の北京五輪開会式への出席について、記者団に「まだ決めていないが、行けたらと思う」と述べ、情勢が許せば出席したいとの考えを表明した。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080502/plc0805022035008-n1.htm
……おいおい、このタイミングで表明かよ。はえーよ。そんなに胡錦濤の訪日が大事かよ。もっと粘れよ。ギリギリまで粘ってこそ外交カードだべよ。
一貫して慎重な姿勢なわけですが、これでいいんですよ。立場を鮮明にしないのも外交。手持ちのカードを見せないのも外交ですよ。
カードを見せない外交術 - (旧姓)タケルンバ卿日記
せっかくフォローしてやったというのに。これでは……。この記事を書いて、わずか1ヶ月で言うかね、普通。せっかく胡錦濤が来るんだから、直接「チベットでの問題など、日本政府としては憂慮しております。オリンピックの開会式の出席は、事態の推移を見守りつつ……」と言うべきなのに。外交上、フリーハンドにしておくことに意味があるのになあ。なにもケンカしろっていう話じゃなくて、「決めてません」でいいのに。もうしばらくかわしとけばそれでいいのに。余計なことは言わんでいいというだけなのに。
まあ、見かたを変えると、「どうせオリンピックのときは、オレが首相じゃねえからいいっか」という手があるのかも。「首相が代わっんだから知らんよ。それ、前首相の約束だろ」という逃げ切り戦法。どうせ辞めるんだから、中国様に飛びっきりの手土産を渡して、いい気分にさせとくかと。首相が代われば反故にできるしと。前首相肩書きで行けばいいかと。そういう裏読みはできるなあ。とびっきり好意的な裏読みだけど。
でも、胡錦濤の訪日を直前に控えたこのタイミングって。どう考えても……朝貢だよなあ、ちょっとした。これを素でやっているとしたら……前にした見立ては不正解。すんません。狙いがあると信じたいところなんだけど。……狙いはあるよなあ。あると思っていいよなあ。でも本当にないのかなあ。なさそうな気がするなあ。最近のチンパンっぷりを見ていると、さすがに自信がなくなってくるなあ。
ま、どうせ首相の座も長くはないはず。ほんのちょっとだけは信じてみますか。辞めること前提の作戦説。外れたら……オレの目が節穴だと思ってくれ。そしてそれ以上に福田大首相様が残念であったと思うが吉。頼むよ、マジで。
