(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

エキストリームアナログゲームオフ

21日の土曜日は料理だけじゃないのだ。その後も宴は続く。どこまでも。ここからは大人の負けず嫌いの祭典。アナログゲームでご機嫌をうかがう。第一部は料理オフを開催した施設の別の部屋で。第二部はカラオケの朝までのコースを利用して。宴は続くどこまでも。
この日、激しくハマったのはこのゲーム。

BLUFF(ブラフ)

ブラフ (Bluff) ボードゲーム

ブラフ (Bluff) ボードゲーム


大人の心理戦。意地の張り合い。虚実の駆け引き。頭脳戦であり、天運の勝負でもあるというゲーム。

ルール

使うものは30個のサイコロ。これを参加者で分ける。5人なら6個ずつ、6人なら5個ずつ。4人ならば7個ずつにし、2個は余らせる。
サイコロは普通のサイコロとは違い、6がない。6がないかわりに、☆がある。「1・2・3・4・5・☆」というつくり。
でだ。このサイコロを振る。各自振る。振ったら各自ツボがあるので隠しておく。丁半博打のようなツボですよ。「緋牡丹博徒」ですよ。藤純子ですよ。たとえが古くてわからないね。ま、とにかく自分が振ったサイコロの目は自分しかわからない。人の目はわからない。
この自分の出目をもとに、時計回りでかけてゆく。「1の目が6個」とか「3の目が8個」というように予想する。
で、自分の番がまわってきたときにできることは、目の値を増やすか、目の個数を増やすか、「ブラフ!」と宣言してサイコロの目を全員で確認するかのどれか。「1の目が6個」でまわってきたとしたら、これを1ではなくて2〜5にするか、個数を7個以上にするか。もしくは「1の目なんて6個もねーよ」ということで「ブラフ!」を宣言するか。トランプの「ナポレオン」みたいな感じでさーね。「スペードで7枚」みたいな。
誰かが「ブラフ!」を宣言したら全員のツボを開き、目の数を数える。その目の数と、☆を足す。☆はオールマイティ扱い。どの目が出ても加算される。
その個数が予想した数に足りなかったら、「何調子こいてんだ」というわけで、その差の数だけ予想者はサイコロを失う。逆に足りてたら「おお、あなたのおっしゃる通りでございました。申し訳ございません」というわけで、「ブラフ!」を宣言した者がサイコロを失う。ピッタリならば「あなたは神か!」というわけで、予想者以外の全員がサイコロを1個ずつ失う。これを繰り返し、手持ちのサイコロを失い、0個になった人から脱落していくと。

振りなおし

特殊なのは振りなおしのシステム。自分の番のときに何個かを公開するかわりに、残りのサイコロを振りなおせる。
例えば「3が11個」とかでまわってきたと。全体は30個。自分の手持ちサイコロは5個。その中に1個だけ3がある。この場合「3を12個」にし、既に出ている3を1個公開し、残りの4個を振りなおすことで、確率を高めることができる。自信がないときに、振りなおしという天運に身をゆだねることができるわけです。

☆の数でもかけられる

そして1から5の目だけじゃなく、オールマイティの☆の数でもかけられる。
各目の出る確率は、その目プラス☆があるので3分の1。しかし☆は☆だけなので6分の1。よりギャンブル性が高いのです。

ブラフのここが凄い

サイコロを振るだけで楽しい

基本的にですよ。サイコロを大量にジャラジャラ振るだけで汁が出ます。脳みそから妙な麻薬成分が出ますよ。変な汁が出る。

この「王への請願」もそうですけど、2個3個じゃあまり汁が出ないものの、5個6個ともなると妙な興奮があるわけで。「ジャラジャラジャラ、ガッ(ツボでおさえる音)」という音が夢に出ますね。これだけで十分にやばいです。

確率論が通用しない

先ほども書きましたが、各目の出る確率は3分の1で、☆は6分の1なわけです。ですから、スタート時は全員で30個のサイコロがあるわけで、期待値的には各目はどれも10個程度出るはずで、☆は5個くらいなわけですね。
しかしながら、こうした確率論とか、期待値は参考にはなっても、全然通用しないわけで。平気で「1が17個」みたいな張りが序盤から出ます。しかも「それはないだろう」と「ブラフ!」してみたら、本当にその数があるどころか、もっとあってブラフ宣言者涙目とか。

振りなおしで確率リセット

そしてその確率論をゆがませる存在が、振りなおしルール。振りなおすことで、そこで確率をリセットし、もう一度そこにかけられる。

☆勝負が熱い

中でも☆の数で競っていく展開が熱い。どの目も15個を増えると「そりゃない」という感じになるわけですが、☆7個とか8個ならありそうなんですよ。出そうな気がするし、実際に出る。残りサイコロ15個で☆が11個出てた、みたいなこともありましたしね。確率論しっかりしろ。期待値ガンガレ。ゆがみまくりじゃねえか。

状況は変化し続ける

最初はサイコロ30個で始めるものの、そこからどんどん減っていくことで、状況が変化していくのも楽しいですな。予想のベースとなる期待値は、母数が変わるのでどんどん変化するし、自分のサイコロの個数が減ってなければ、全体の個数に占める自分のコントロール度合いが高まりますし。シンプルながら戦略性もある。

騙し合いも華

あと、人の目がわからないので、人が張った予想が人の目の参考になるわけですが、ここで騙し合いもあるわけですね。
1なんて1個も手持ちにないのに「1が10個」と言ってみると。で、次のヤツも手持ちにないのに「1が12個」と言ってみると。それを真に受けて、3番目のヤツが「1が13個」と言う。4番目のヤツは手持ちにないので「ブラフ!」。みんなのサイコロを確認すると、3番目のヤツしか1を持ってない。3番目涙目。こういうのもアリ。

単純なだけに奥が深い

使うものはサイコロと、それを隠すツボ。そして予想をかける盤面。それだけなんだけども、それだけで成立するからおもしろい。
人の表情、行動パターン、予想外の出来事におけるリアクション、振りなおしを好む好まないなどなど。そういうのが目の前にあり、リアルタイムで起きるのが対人戦のいいところ。バーチャル対戦にはない良さですねえ。
結局この日は朝5時までひたすら遊んだ次第。カルカソンヌカタンもおもしろかった。アナログゲーム、楽しいです。